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自力で元気になるブログ

ハマでは新機軸のジュリアン

僕とBase Ball Bear~ベボベ結成14周年&「C2」発売記念~

完全に日にち的には乗り遅れた感ありますが・・・

2015年11月11日(この日はバンド結成日でもあります)にBase Ball Bearのニューアルバム「C2」が発売になりまして。

 

私にとってベボベは、思い入れが深すぎて、大好きすぎてもう、なんか、「新しい形容詞を ひねり出して『しまい太陽』(SIMAITAIより引用)」な感じですが。

一方的かつ自己満足でも、ここでベボベの足跡をたどりつつ僕のベボベへの思い入れをクロスさせて語っていく作文「僕とBase Ball Bear」を投稿させていただきますのでお納めください。長いし重いですが。

ちなみに元ネタは昨年5月31日放送のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」内サタデーナイトラボ「改めてナンバーガールを語ろう特集」でございます。単行本に載ってますゆえ、ご覧いただければと思います。

またベボベの足跡や作品の特徴についてはウィキ、「書籍版バンドBについて」及び手持ちの雑誌やウェブのインタビューなどを参考にしてますが、間違いがあったらすみません

結成~インディーズ期

 まず、Base Ball Bearですが、高校の同級生であったボーカルギターの小出祐介さん、ギターの湯浅将平さん、ドラムの堀之内大介さんと、湯浅さんの水泳部の後輩だったベースの関根史織の四人で結成されたロックバンドです。

 

2001年11月11日の学園祭で、この4人でスーパーカーのコピーバンドを演奏したことがバンドの結成日とされています。直前に小出さんがホリさんにスパルタ的な練習を課して大喧嘩になったりなど映画化できるエピソードがどっさりあるんですが、このあたりの中身が語られた「真夜中のニャーゴ」のアーカイブおいていきますね。

www.houdoukyoku.jp

 

<当時私は小学校1年生。休み時間にみんなでサッカーしたり家帰ってポケモンとかスマブラす普通の健全な生活でした(今が健全でないみたいな言い方)。音楽はまだあんまり聞いてないです。>

 

ベボベはその後東芝EMIのオーデションをきっかけに、小出さんが敬愛するバンド・ナンバーガールを担当していたスタッフとともにインディーズでのバンド活動を本格的に始め、この時にナンバーガールの解散と立ち会うことになります。元ネタのラジオでも語っていますが、この時小出さんが暗黒期に入っていたことと、ZEPP TOKYOでの解散ツアーセミファイナルに制服姿で行った後観覧車の頂上で「俺らもここでライブやるぞー!」って叫んだ話が特に最高です。

 

03年にミニアルバム「夕方ジェネレーション」でインディーズデビュー。翌年にシングル「YUME IS VISION」、さらに05年にはフルアルバム「HIGH  COLOR TIMES」と関根さんが出演した「リンダ リンダ リンダ」が上映されます。

*1

インディーズ期の曲は09年発売「完全版 バンドBについて」でまとめて聴けるのですが、演奏や歌のいい意味での粗さが疾走感と混ざって独特の青っぽさとして感じられると思います。

プラス今聞くとそのあとの作品と共通する部分があるのに気づきます。「YUME~」や「微熱ボーイ」にある殺風景感というか「死」の匂いは後の『C』に、「彼氏彼女の関係」「サテライトタウンにて」などの人物描写のバランスは『十七歳』『新呼吸』。また『二十九歳』のテーマ「普通って何なの?」と、「SAYONARA-NOSTALGIA」の一節「今日は普通がいいや」など。

<で僕ですが、05年ごろ突然クラスメイトの9割に嫌われる暗黒期に入ります。少ない友達と遊ぶ日々は変わらないですが、ある日自分用のラジカセを手に入れます。で家にあるCDやカセットを聞きあさるのですが、家族全員の好きな音楽が違うので全然飽きなかったです。母はドリカムやジャニーズ全般を、父はアニソンやゲームのサントラ、叔父はユニコーンイエモンなど。今思えばここの経験から音楽DDの今の僕があります。。>

 

メジャーデビュー~『C』『十七歳』『changes』期

06年にインディーズ期のベスト盤『バンドBについて』デビューミニアルバム『GIRL FRIEND』でメジャーデビューを果たします。

 

メジャーの重圧からか製作に苦戦したものの*2それにより自信をつけた原点として「GIRL FRIEND」があると語っていますし、そこからたどり着いたのが1st「C」だといえます。

この『C』には「SEA」「SHE」「”C”ity」そして「死」と複合的な意味づけがなされています。小出さんはさらに裏テーマとして「DEATHとLOVE」を挙げています。で、僕自身はこの相反するものが同居する感覚、もっというと疾走感あるのにコードや音や歌詞が不穏でぞくぞくする感覚、「気持ちよくて 気持ちが悪い」(4D界隈)感覚こそベボベの魅力だと思っています。

さらに言えばこの独特さは、実は今の音楽シーンにつながるとも言えます。「CRAZY FOR YOUの季節」「ELECTRIC SUMMER」は、「高速」「四つ打ち」「男女で歌詞の掛け合い」など、当時ギターロックではあまりやられていなかったことをベボベなりの形に落とし込んでできた曲ですよね。


 翌年、agehasprings玉井健二さんのプロデュースが始まり、「抱きしめたい」、初のタイアップ曲「ドラマチック」を含むアルバム「十七歳」がリリースされます。

『C』がギターロック的なベボベの自己紹介だとすれば『十七歳』は詩的というか歌的なベボベの名刺になっていると感じています。方向性が大きく変わったのも事実ですが、小出さんはこの時期に玉井さんから教わった曲作りや歌い方がバンドの土台になっているとおっしゃっています。

Base Ball Bear小出祐介×agehasprings玉井健二対談“師弟”が再びタッグを組んだ理由は?|Real Sound|リアルサウンド

また『十七歳』で徹底して描かれているのは、青春のキラキラ感とシリアス感の「両方」。メンバー自身も抱えた、誰もが抱えるナイーブな葛藤、そしてそれを乗り越えて生まれたエネルギーが、普遍的なメッセージとして曲に込められていると思います。

そしてその「17歳」からの区切りとしての08年、特筆すべきは念願のZepp Tokyoでのワンマン、そしてリリースされた「若者のゆくえ」「changes」二曲です。

「若者のゆくえ」は『十七歳』に入りきらない卒業ソング、そしてみんな大好き「changes」は図書館戦争の主題歌であり、変化をポジティブなエネルギーでもって伝える、これからのベボベを予感させる”ような”曲だと思いました。ような、というのは後述。

 

<この頃、相変わらずどっぷり暗黒に染まる僕ですが、ちょうど家にスカパーが導入されました。そしてこれこそ僕とベボベとの出会いです。(さらにPerfumeやAKBもこの時。二個前の記事参照)

07年当時中一ですが「本当になんで報われないんだろう」というような苦しみはありました。さらに「changes」発売時期に家庭環境が大きく変わることでなおのことナイーブになったのですが、ベボベに出会えたからこそ自分の外側へ、より明るい未来へ目を向けられたと感じています。>

  

『(WHAT IS THE)LOVE & POP?』~武道館~3.5『CG』『DB』~『新呼吸』期

※この部分は『書籍版バンドBについて』から引用した内容をもとに、実際のリリースと異なる内容を僕なりに補完して書いています。もしミス等あったら訂正します。

『十七歳』「changes」以後Mステ出演など好調だったベボベはすぐに3rdアルバム「image club」の制作に取り掛かります。このコンセプトは「面白い曲を作る」というもので、(後に別の形で収録される曲も含め)20曲ほど候補ができていたそうです。

しかし、製作スタッフの怪我、「鴨川ホルモー」「銀魂」「シーブリーズ」のタイアップ話、ツアーや『完全版バンドBについて』などリリース日程の調整、そして小出さん自身におこった「あること」からアルバムはコンセプトごと変更を余儀なくされます。そして誕生したのは『(WHAT IS THE)LOVE & POP?』です。

「今回の出来事は、僕の人生にとってはふたつ目の大きな壁になると思うんです。ひとつ目が高校の頃の辛い日々で、もうひとつが今回の出来事で。でもチーフマネージャーが言うには”そんなのは何年かに1回はあるよ”と(苦笑)」

「だからそれがあるというのを前提にやっていくしかないんだという覚悟を決めて作り上げたのが今回のアルバムなんです」 (Talking Rock!015より)

 

 

 アルバムの曲のほとんどは「あること」以前の曲ですが、その後のアレンジやインタールードなどで”別の”側面が際立っています。結果、「孤独なんだって閉じこもってるけど、本当は繋がりたい、認められたい」という相当歪んだ状況になっているように感じます。

 インタビューでも語られていますが、小出さんは特に「changes」について、「なんだあの前向きな曲は」「アルバムに入れたくない」とまで考えていたらしく。その感情が消化できたのはその後「yoakemae」ができたあたりまでかかっているそうでして。


 一方でベボベの周囲の状況は、連続オリコントップ10、そして第一回「日比谷ノンフィクション」さらに初の日本武道館でのワンマンとかなり順調でした。そして、親友・サカナクション山口一郎さんとの出会いもこの頃です。

この時期は、ベボベ自身の内面とその身の回りの環境や評価との乖離が、苦悩の要因であったように思われます。そしてこの状況が、次のベボベの”変化”を生みます。ある意味ターニングポイントですね。

<そして僕は、小中とのクラスメイトと全力で離れるべく、市外の高校受験を決意します。とはいえ、家庭環境の件などかなり精神的に不安定でした。そういう意味でこのアルバムは効果抜群、さらにこの時期に初めてワンマンを見に行ったので『LOVE&POP』は相当思い入れのある一枚となってます。>

 

 武道館ワンマン後、初のセルフプロデュース作品3.『CYPRESS GIRLS』『DETECTIVE BOYS』を同時リリースします。「公開プリプロ」「Base Ball Bearの根柢の部分」など実験的要素が強い作品ですが、ベボベの特性(楽曲に込めたギミックや作品全体の意図や演出)をバンド自ら聴き手に「誤解やズレなく直接伝える」ための取り組みであり、翌年の4th『新呼吸』へと橋渡し的につながるのです。

その『新呼吸』ですが、アルバム12曲+シングルのカップリング3曲一つ一つに時間を割り当てて、順番に聞くと一つの「ある人の一日の流れ」というストーリーが完成する、という曲・アルバム全体のギミックが込められています。

Base Ball Bear『新呼吸』140字解説 - Togetterまとめ

またベボベ結成10周年イヤーを飾る記念碑的アルバムでもあります。同時に、二度目武道館、そして全国ツアーも行いました。

 

<さて無事に高校入学を果たす私ですが、根本的な閉じこもり癖が発揮され、小中の暗黒っぷりは少し抜けたもの暗い感じはさして変わんなかったです。結局彼女なんかできなかったし。ただいろんな人と絡む中でかなり鍛えられたし、何物にも成れない感もふくめ『新呼吸』はかなり沁みたアルバムでした。>

ミニアルバム二枚~「二十九歳」~現在

12年に岡村靖幸さん、前山田健一さんとのコラボ曲を収録した『初恋』翌年にはRHYMESTER花澤香菜さんとのコラボを収録した『THE CUT』をリリース。また遠藤舞さんや南波志帆さん、東京女子流などへ楽曲提供を行うようになります。またその合間に、ベストアルバム『バンドBのベスト』をリリース。

この時期はベボベにとって、音楽シーン全体を客観的に見渡し、自身を見つめなおす期だったと振り返っています。

小出Base Ball Bearはどういう立ち位置だからって、俺がどういう人だからって、それをこの3年間すごい考えていた時期だったと思うんだよね。誰になりたいのか、何になりたいのかっていうこと。(中略)いろんな方と仕事する中で、なんかこう……見つけて行くというか、考え方を耕していくというか。俺にとってはすごい重要な時期だったの。この3年すごい時間かかったし、(アルバム)出してないなって思ったかもしれないけど、その間、俺は別にサボっていたわけじゃなくて、すごい悩んでたし、すごい考えを巡らせてたし。今、ギターロックってどうなの?ギターロックをやる必要あんのかなとか。」未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!

『二十九歳』に収録された「魔王」で小出さんは「光指すあの丘に 旗を立てた彼のように なりたいでもなれない それじゃ僕じゃないから」と歌いました。この「彼」は、ベボベが考え続けた三年の間で音楽シーンを飛び跳ねてったサカナクションに他ならないでしょう。さらにちょっとした逸話として当初ベボベが予定していたコンセプトを偶然『sakanaction』としてリリースしてしまい、コンセプトが全焼してしまうことも。

その三年の間に、「四つ打ちロック」「夏フェス」みたいなキーワードが席巻していく一方で、ベボベはあえてシーンを俯瞰で分析・批評し『二十九歳』の楽曲に反映させて見せました。「で、普通って何なの?」と。

 

そして、自分自身が「魔王」であることを完全に自覚したうえで「光蘚」と含めて曝け出すこと、ここに新しい「バンドの出発点」を置いたと言えるんです。二十九歳は、ナンバーガールを解散した時の向井秀徳さんの年齢です

 

「このコールタールを消化できるならば、これを基に誰かの救済になればいいなって思ったんですよね。それが自分の音楽をつくてる理由だなって思ったし。」MUSICA2014年6月号

 

 

 <そのころ私は、大学受験を経て大学入学、を果たします。ただ志望校とは少し離れてしまい、悶々としつつも修行中。勝手にですが、過渡期である”3年”のようなものと思ってます、ええ>

 

そして、結成14周年の今年、数多くの苦難を超え、スキルアップを果たしたBase Ball Bearは「C2」をリリースしましたとさ。

 

すいません!まだ手元にCDないのでこれから聞きます!

 まとまったらレビュー書きますゆえ…

*1:このあたりの逸話としては、ホリさんが怪我をして収録曲やコンセプトが変わったという話や「歌詞が安い小説みたい」と酷評された小出さんがCDを借りまくって研究した話でしょうか。

*2:納得いく曲を作った後「じゃあこれから表題曲作ろう!」って言われた、そこから納得いく曲ができるまで一か月半かかったなど