自力で元気になるブログ

ハマでは新機軸のジュリアン

"手のひら返し"と評価の軸の話

書きはじめたら何か見えるかなと思いながら書いてます。その点だけご容赦ください。

 

 

KANA-BOONの新しいアルバム「NAMiDA」を聴きました。

 

 

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とても良かったです。良いなと思ったんです。と同時に、「今まで全くKANA-BOONに興味を示さなかった僕が、このアルバムの何を良いと思ったのか」が全く自分の中でわからなかったんですね。

これが自分でも全然整理がつかなくて、僕は今こうやって文章を書いてるんですけども。なのでこれはディスクレビューというわけではないです。はい。

 

 

 

このブログにおいてKANA-BOONの名前は殆ど出してないんですけど、それは単に「好きじゃないから」であり、「取り立ててdisを書きたくなるほどの感情もない」からだったんです。

で、なんでそんな好きじゃないのかっていうと、それもわからないんですよねー

KANA-BOONに関しては、正直「ないものねだり」「シルエット」くらいしかちゃんと聴いてなくて、でアルバム単位で聴いてそんなでもなかったんですよ。

で、僕の印象としては「取り立てて思うことはない」っていう感じで、そして改めて新しいアルバムと旧作聞き返して、「何か変わったか」っていうところ、正直言って僕は全く見抜けなかったです。

 

だいたいこういう場合って、ちょっと心が離れた時期の作品も後追いで聴いて「やっぱ良いやんけ!!なんで聴いてなかったんや!」って手首ねじ切れるくらい手のひら返しするんですけど、正直全くそれが起こってない。

ファンのみなさんごめんなさい。今僕には「旧作にハマらなかった印象は全く変わらないし、そこから急激に曲調やバンドが変わってるようには聴こえないんだけど、このアルバムだけはとっても良い」という珍現象が起こっております。

例を挙げるなら、SHISHAMOの今年のアルバムくらい、前作と今作で変わってたら楽に手のひら返し出来たんですけどね。思いっきりブラス隊が入ってるとか。くるりくらいコロコロ変えろとは言いませんが。

あるいは、最近だとa flood of circlecinema staffやアルカラあたり「アルバムがドンピシャにかっこよくて、聞き返すことで旧作やバンドそのものも改めて好きになった」ケースが続いてて、でもそうではないんですよ。

 

 

 

 

 

もっと具体的に言いましょうか。

 

KANA-BOONを雑に記述すると「4つ打ちのギターロックで、躍動感あるエモーショナルなメロディラインを聞かせることができるバンド」だと思うんですね。で、「NAMiDA」がそこから大きくはみ出すような音楽性のアルバムではないと思うんですよ。正統進化だと思いますし。

で(たしかに邦ロックと呼ばれるものに辟易としてた瞬間がないわけじゃないですけど)そういう音楽性が嫌いなわけでは全くなくて、例えば僕はグッドモーニングアメリカが大好きなんですけども、多分カテゴリとしてはだいたいおんなじ枠にされると思うんですね。あと夜の本気ダンスも好きです。

 


グッドモーニングアメリカ「アブラカタブラ」MV


夜の本気ダンス MV "By My Side"

 

 

世代的な横の並びでいうと、KEYTALKもクリープハイプキュウソネコカミも好きでよく聴きますし。

 

そうなると、なんでKANA-BOONだけピンポイントで聴いてないのか、ハマらなかったのかは「音楽性」の部分じゃないんですよね。だって現にアルバムすごく良かったですもん。アジカンも好きだしな。

 

 

なんか、「似たような音楽性」なのに一方はどハマりしてもう片方はイマイチってこと、ありませんか?

それって一般的なことなんでしょうか、うーん。

それって良くないよなあ、って話です。あるあるだったらちょっとだけ嬉しいです。

 <追記>

ちょっと時間たって考えてみて、「ここちょっと違うかも」って思ったので書き足してみます。

バンドのルーツについてのお話。

KANA‐BOONに関してはアジカンとかバンプとかホルモンとか、大体その界隈なんですよね。

 グドモは、前身のバンド「for better, for worse 」のころにはメロコアバンドだったんですね。

夜の本気ダンスはまたちょっと複雑で、前身バンドは「ゆらゆら帝国」的な感じだったらしく、でもメンバー自身はみんな銀杏BOYZなどの青春パンクに影響されていて、その上米田さんがのちに加入して以後は洋楽のエッセンスが入ってきて、みたいな。調べたけどようわからんかったですけど。

 

 

で、「KANA-BOONの音楽性が乏しい」なんてことは言うつもりはないです。だって「シルエット」とかは前から聞いてるし、今作は最高だし。それで言ったら、メロコアや青春パンクはかなり苦手な部類なので僕は。

いっこ鍵になるかもと思ったのは「BUMP OF CHICKENの影響を受けているか否か」ってことも考えたんですけど、今時バンプの影響受けてないバンドなんかないですよねもはや。

 

 

何が言いたいかというと「音楽性似てる」っていう外面の話持ち出すには、自分の音楽知識乏しくてけっこうリスキーじゃね?ということです。でも、自分としては上に書いてるような感想が一番自分に一番素直な感想です。

あと、上に名前を挙げたバンドだとクリープハイプ以外はほとんど四つ打ち高速バンドですよね、それは間違ってないですよね?

 

<追記終わり>

 

 

 

僕はプロの評論家じゃないですけど、「気分」とか「なんとなく」で評価の軸がブレまくるのってすごい良くないことだと思うんですよ。

いや、「それでご飯食べるわけじゃないんだから、好きなもの聴いていけばいいじゃないのよ」って思われるかと思うんですけど、自分にとって超大きいんです。

だって、過去作の印象でなんとなく敬遠し続けて、後から聴き返して後悔するの超もったいないと思いません?

僕は今回、言うてKANA-BOONっていうバンド単体の話だったから良かったですけど、これがジャンル丸々だったら結構大変ですよこれ。好きでもない音楽聴くのって相当大変だから。

 

 

一方で、「NAMiDA」とそれ以前で違うようには聴こえなかった件とか、自分は「NAMiDA」を聴いて何が良いと思ったのかという件、ちゃんと自分でそれがわかるようになりたいなって思いました。

それを出来てなんになるんだと言われたら、めっちゃ答えに困りますけど。

 少なくとも、前作以前からあった利点を今作から突然評価しだすなんて筋が通らないじゃないすか。

 とはいえ、今僕は邦楽ギターロックすごい肯定的に聴いてて、その流れだったからちゃんと聴けてるんだろうとも思います。今思えば15年ビバラ→16年末CDJの間一年半以上ロックフェス行ってなかったし、その間にこれ聴いてたらなんとも思ってなかったかもしれませんし。

 

 

 

 

 

 

 

書いてたらまとまってくるだろ、と思って書いてましたが全くそんなことなかったです。やれやれ。

こまめにレビューを書かなきゃいかんですね。こういうのは反復練習なんだなと思いました。そんな小難しいこと考えながら音楽聴きたくねぇな、とも思いました。なんやねん。