総選挙中止がもたらすもの
昔はこんなのも書いてたよ
直感的に思ったのは、中止の最大の原因はNG Tの件だけではなくて、昨年総選挙後の松井珠理奈さんの件なんじゃないかな…と思っています。
一言で言うなら、完全に「選抜総選挙」の重みが完全に変わっちゃったんですよ。
初年度の総選挙って、かつて野猿であった人気投票(最下位は脱退)みたいな、その後の展開込みのバラエティの一環だったんですよ。
例えるなら、富豪たちが集まって「誰が鉄骨渡り突破できるか賭ける」じゃないけど参加者にも主催者にも余裕があったんですね。
それが、グループが増え、それぞれにメンバーが増え、表舞台に立つ人の倍率が上がるにつれて「有限のパイを、誰に、どれくらい配分するか」を決めるデスゲームになり。
昨年の段階では「生きるための水を生存者で殺しあって奪い合う」くらいの殺伐としたものになってしまった感覚で。
これはSKEメンや指原さん、荻野さんみたいな選挙に強いメンバーの方法論が出てきたみたいな、そう言うことでは決してなくて。
それに、総選挙しない(争わないとは言ってない)坂道系の勢いを見るに、総選挙という存在そのものが「グループに勢いをもたらす何か」では無くなってしまった、運営からの位置付けが変わってしまったんじゃないかと。
ただまあ、初年度から総選挙の結果なんかどうでもいいと思ってるんじゃないかと。
誰をプッシュしたいみたいな運営の意図が先にあって、その根拠をあと出しで付けるためのものになってたんじゃないか、とかいろいろ昔は思ってたわけですけど。
こういう偏見も悪かったと思うんですね。
例を挙げるなら、今チームKの矢作萌夏さんってキャリア一年弱のメンバーがすごく注目されていて、もうソロ写真集出すみたいなそこまで来てるんですね。
普通(いうて48系の情報はもうニワカレベルですけど)AKBメンバーのソロ写真集なんてそんな簡単に出ない、大ベテラン(?)の大場美奈さんがやっとこさ始めて写真集出すくらいの、そう大抜擢をされてるわけです。
で、いわば明らかな順番抜かしじゃないですか、他の人たちのファンからすれば。
圧倒的に歌が上手いとかそういう線引きが、周囲のコンセンサスが得られたような能力値が出てるわけではないですから思うわけですよ、なぜだと。
その状態で総選挙をやると、もうお互いのメンバーにとってもいいことってないんですよね。抜擢されたメンバーには味噌つけられて、それより順位が上になっても特に何か恩恵があるでもなく、と。これ人材不足の最たる要因だと思います私。
パワプロのペナント的に「何日以内に何本ヒット打たなければ二軍」みたいな条件が回ってきて、昔に比べて期間は短いわ難易度は高いわで、それがダメだったら次の人にチャンスをすぐ回して見たいなことがずっと続いてる印象にありますね。そりゃエースなんか育たないやろと。
だから矢作さんとか、あと平手さんみたいな、産まれた時点で完全に完成されたスーパールーキーじゃないと、この状況が打開できない。
百歩譲って、これが、歴の浅いグループの中心人物が上位に来たら、その人が中心人物となってグループに波及するんですけど、AKB本店とかはもう既に飽和状態で、頂上どころと期待の若手以外もう入る隙間がないみたいな、そんなことがずっと続いてるんですよね。
AKBのシングルなのに純正のメンバー半分もいないみたいなことがずっと昔から続いてて。
じゃあ、例えば今松井珠理奈さんとか中井りかさん外して武藤十夢さんとか茂木忍さんを入れようかとか、そうはならないわけですよ。他のグループとかがあるから。
でも他のグループは単独でCD出してるけどな!冠番組とかも独自に出番増えるけどな!
純正のメンバーに比べて、倍以上の出番回るチャンスがあると。
その辺の補正で、「もういっそ総選挙やめちゃうか」ってなったんじゃないかなあ、という妄想でした。
「総選挙中止がもたらすもの」
それは、原点に戻って
「運営が精査・選抜して」
「その人たちには集中して歌って踊ってもらおう」
「他の人たちにもチャンスが来るように、せめて選抜の基準を見直そう」
ってことだと思いました。
雑音、雑味をなくそうと。
でも願わくば、チャンスを逃したor久しく打席が回ってない中堅〜ベテランどころにしっかり打席を回してほしいなあとは思いますけどね。しっかりと打撃指導した上でね。
運営は即戦力とか手をつけなくても輝くものを求めてるかもしれないんですけど、そんな人がいたならAKBまだまだ勢い保ってますって。