(予想)乃木坂、でんぱ、ベビメタは紅白出れそうなの?って話 後編
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乃木坂、でんぱ、ベビメタは紅白出れそうなの?って話 前編 - 自力で元気になるブログ
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— はてなブログ (@hatenablog) 2015, 11月 4
はてなさんありがとうございます!!!!
こないだ始まったひよっこブログですが、このツイートでアクセス数が5倍になりました。やったぜ。
さて、前回の続きですが、ここで一度おさらい。この記事は、今年の紅白歌合戦に出場が期待される(僕の脳内で)乃木坂46、でんぱ組.inc、BABYMETALの三組について、「実際出れそう?その根拠は?」という問いを立てて検証するものです。
見た感じ選考基準は「セールスの実績」「実力・支持・知名度」「NHKへの貢献度」辺りに分けられるようで、このあたりについて上記の三組と過去の出場アイドルの実績を比較していきます。*1
ライブ動員の話
前回、「うたばんやめちゃイケ出まくってたモー娘。でもCDリリースは圧倒的ですらない」って話が出ましたが、無論グループとしての人気はしっかり伸びてるというわけで、ライブ動員や会場キャパなどを可能な限り調査。
紅白歌合戦に初出場後の全国ツアーはサンプラザ7都市・19公演で約4万人を動員、その後も横浜アリーナなど1万弱のキャパはもちろん、全国各地のホール、アリーナでも普通にコンサートを成功しています。例えばナイナイ岡村さんが乱入した会場は石川県のこまつドームで大体1500人収容です。
また、CDリリース以上にライブ動員が好調なのはももクロでしょう。なにせ紅白出た年にはすでに横浜アリーナ2days、西武ドームワンマンを成功させてます。今年も僻地百田夏菜子さんの出身地静岡のエコパスタジアムで、2日間でのべ82,436人のファンを動員してます。凄まじい。来年はドームツアーだそうですよ。
AKBはどうでしょう。基本常設のライブ会場がある上、07年は正直物珍しさが勝ってたように感じますが、09年、すなわち単独での出場年に武道館2daysがありました。また2011年には悪名高い西武ドーム公演、翌年念願の東京ドームワンマンを成し遂げてます。
そしてAKB、ももクロ、そして嵐は昨年国立競技場でのワンマンも成功させてますね。この辺は、特に嵐ファンが大騒ぎしてたのでなんか覚えてます。
そこまでじゃなくても、武道館は大体1万弱、横浜アリーナは1万5千程度はかなり大箱で、また一種の目標だと思います。2daysなら続けていく人もいるでしょうし、特別な要素がない限り、都心部では大体1〜2万人前後くらい集客できそうなら、紅白に手が届きそうです。
地方公演ではどうでしょう。前述のモー娘のように地方のアリーナ会場でライブが成り立つかという点では、以下の記事にあるように48グループ、そしてE-girlsは強みを見せています。
http://realsound.jp/2015/05/post-3379_entry.html
その点でも、今年2月に西武ドームワンマン成功した乃木坂はほぼ安泰でしょう。横浜アリーナより少し大きいたまアリでもライブ成功したベビメタはもちろん、去年武道館、今年は代々木第一体育館2daysを成功させたでんぱもほぼ合格点ですね。
ただ、でんぱとベビメタはある点で乃木坂に勝っています。それは、フェス動員とワールドツアーです。
この点で参考になるのはPerfume。ブレイク後の08年、ロックインジャパンに出演しキャパ1万2千人のレイクステージを入場規制させました。これがある意味ターニングポイントとして以後はキャパ4万前後のグラスステージ常連になり、今では各地のフェスに引っ張りだこになりました。アイドルのロックフェス進出の分岐点とも言えますね。
今年、そのレイクステージをでんぱ組.incは入場規制にしてみせました。去年末のカウントダウンジャパンで既にキャパ1万8千のステージを満員にしてましたが、アイドルではPerfume以来でしょう。あとはきゃりーぱみゅぱみゅがいきなりグラス出たくらいで。*2
ロックインジャパンにベビメタは出てませんが、その代わりサマーソニックの二万人のステージを2年連続入場規制させてます。13年にはももクロが記録してますし、そもそもPerfumeがメイン出てますね。 この辺、乃木坂はもとより48グループが未だに手にしてない実績の一つです。
追記 年末のCOUNTDOWN JAPANにおいて、ベビメタ及びでんぱのメインステージ出演が決まりました。約四万人収容だったと思いますが、去年でんぱが入場規制させた一個下のステージが1万8千人収容。横浜アリーナよりちょい大き位くらいでは絶対足りないという評価と言えますね。客層とか、ワンマンとはちょっとニュアンス違いますけど、より埋めやすいってのと、Perfumeが既に通った道ってことで。
なんでロックフェスにこだわるかというと、基本そのフェスにいる人はロックが好き、ロックバンドが好きという人だからです。日頃アイドルについてよく知らない、下手したらアンチの方が多いかもしれません。歌ってる途中でもつまんなかったら平気で他の歌手のとこに移動しますしね。
そして、近年のフェス、特にロックインジャパンや、Perfumeベビメタが揃い踏みしたメトロックは出演者が発表される前の先行抽選から既にチケット争奪戦になっていることが多いです。予測が難しく、発表があってから動くであろうアイドルオタがわざわざ行くにはワンマン以上にハードルが高い分、アイドルにとってアウェーになりやすいですが、そこで評価・人気を得ることはドルオタ以外、新規を幅広く取り込むことと同義なんですね。まあフェスにはフェスでノリ至上主義とか問題もありますが。
そしてワールドツアー。Perfumeは今年3度目、でんぱは今年初のツアーに出ていました。何よりベビメタは昨年末に海外ツアーをNHKが密着取材してます。
乃木坂はJAPAN EXPOに出たりしてますが、ツアーという点ではまだ行ってませんね。AKBは一時期シンガポールとかで定期公演やってたりしましたが。
まとめ
・ももクロらの実績でいえば、横アリ2daysくらいは余裕で埋めてほしい
・そういう意味では3組ともライブ動員では合格点
・ファン層でいえばでんぱは幅広いのかも?
NHK貢献度について
さて、最後の指標、NHK貢献度について。
例えばNHK合唱コンクールの中学生の部は、人気アーティストが手がけてますが、ほぼ出演してますよね。いきものがかりやアンジェラ・アキなど。今年はセカオワでした。
あるいはオリンピックのテーマ曲。08年にMr.Childrenが起用され、その年まさかの初出場。10年冬のテーマソングになったL'Arc〜en〜Cielは10年ぶりに出場しました。
一部スタッフが共通してるSONGS。ここに出るのは紅白のフラグとも言われます。去年初出場のセカオワ、MAY J、薬師丸ひろ子に加え、中森明菜さんまで。
歌以外なら、去年初出場のV6は岡田くんの大河出演者、イノッチの司会などの縁があります。
全てがそうとは言い切れませんが、NHKとの絡みが紅白出場のフラグになったりします。
その意味では、前述のベビメタ特番。これはフラグとも取れますよね。またここ最近急激に露出や特集が組まれてます。
乃木坂は、十福人が大河にゲスト出演したり、乃木坂46SHOW!を不定期にやったり、ミニミニサポーター(?)なるものに選ばれたりしてます。
でんぱは、なんかやたらNHKで歌ってたイメージだったんですけどね、調べたらそうでもなかったです。でも今年、MJでおっぱい放り出して「おつかれサマー」してましたね。勇気あるなと思いました(小並感)。あとはRの放送で新曲密着してたり、最上もがが単体で出たりしたくらいですかね。
なんかちょっとどんぐりの背比べ感あるんですけども、皆さんどうでしょうか。ベビメタは、今年はちょっと日本での活動が少なめなのでその点ちょっと距離開くかな、って感じです。
結論とまとめ
ここまで見てきましたが、なんとなく全組可能性ありそうですね。各組分けて現状を確認します。
〈乃木坂46〉
○売り上げ枚数、ライブ動員、個人の人気・知名度、バナナマンなど他の出演者及びNHKとの繋がりはほぼ文句なし
○昨年の時点で「まさかの落選」と言われ、メンバーがやたら落ち込む、兼任の生駒里奈のみがAKBとして出演、双方ともに悔しい思いを抱えながら、今年悲願の出場みたいなストーリー性が高い。
○本人たちもやる気十分
×48グループがすでに4組出場、セールスを見ても特別落ちてないので出場濃厚と考えると、枠的な意味で完全に多すぎる
×(上記に関連し)昨年度の落選理由の謎っぷり。枠的な問題なら上記の通り。スキャンダル的なら、今後1カ月以内に、既婚編集者との不倫発覚とか、未成年飲酒とか、学校の先生に胸触られてるプリクラが流失とか、そういうのがない限り大丈夫だと思う。
〈でんぱ組.inc 〉
○代々木第一体育館2days、初のワールドツアー、夏フェスでの活躍。アイドルファン、ロックファンなど幅広く支持を集める大活躍。
○アキバカルチャー、及びクールジャパン的な文脈と、これまでの海外での実績はNHKやら役人が好きそうな感じ。
○引きこもり、あと「マイナスからのスタート」的な、人道的メッセージ「NHKが好きそry
○去年あたりからCMソングの起用、ゆず北川や中川翔子とのコラボなどの繋がり
×楽曲はでんぱらしさ溢れるものの、他のアイドルに比べ、メガヒット曲が少ない。時期的にも「おつかれサマー」を歌うのはちょっと考えもの。ももクロの「行くぜっ!怪盗少女」Perfumeの「ポリリズム」的な代表曲が不在なのもマイナス
×所属事務所の弱さ。特に大手との枠争いという意味ではかなり不利。
×現状、セールス、ライブ動員的にも紅白全出演者のなかでも当落線上。他の歌手との兼ね合いやジャンルなど全体のバランス調整のあおりを1番くらいやすい立ち位置。
×年末のカウントダウンジャパンに出演決定、特に去年は31日の出演だったため日程的な問題も。※追記 29日の出演決定
〈BABYMETAL〉
○メタル×アイドルの革新性、歌詞のメッセージ、そして卓越してパフォーマンスは、日本のみならず海外でも評価が高い。
○昨年末NHKが海外ツアーに密着。今年に入っても数多くのメディアが取り上げ話題に。
○所属事務所がアミューズ。強い。
×紅白においてのメタルへの扱いが謎。ベビメタ前だと、おそらくXJAPANとか聖飢魔IIあたりまで遡る。逆にいえば斬新なので面白いかも。ただ、音響面(特に低音域)がどこまで迫力を出せるか、出す気があるかが問題
×今年日本での新曲リリースがない。また海外での活躍がメインだった感じなので、そもそも紅白に関心があるかは(上記の理由を込みで)微妙
×でんぱ同様カウントダウンジャパンに出演決定。日程的な問題。※追記 28日に出演決定。紅白リハ的にも全く問題なし
×事務所が強すぎる故に、枠争いの可能性。Perfume、福山雅治、ポルノグラフィティ、さらに子会社にセカオワまでいる。今年は星野源も好調。なんかの間
違いでサザンとかワンオクとかBEGINまで攻めてくると厳しい感じも。ポルノ蹴落とす選択肢もあるけど…
こんな感じでしょうか。一長一短、ではありますが、現状のロジックとしてはこんな感じです。
ちなみにこれ、他のアイドルにも応用できると思うんですね。モー娘。15でも、エビ中でも。見るべきポイントは、「5万枚前後の売り上げ」「1〜2万前後のライブ動員」「NHKでの出かた」プラス「事務所枠」って感じだと、思います!
さて、ここからは本筋からずれた独り言なんですけど。
でんぱの所で「全体のバランス」といったのでそこについて。昨年の段階で紅組27組中48グループ4組+ももクロ、Perfume、きゃりー、E-girlsと8組いた。さらに白組にはジャニーズ5組、エグザイルと3代目、さらにはAAAあたりもいる。J-POPの状況を見れば少ないくらいなんだけど、全体的なバランスがあやしい。
民法ならいいんだけど、NHKの、特に国民全世代に向けた放送を、と考えてしまうと、上記の組は結構安定してるので突然落ちるとは考えられず、さらに3組増やすのはどうなのか、という問題が。
「全部が納得いく人選なんて無理だ」とは思う。で、こんな状況を見て、普段さして音楽聴かない奴らに限って「アイドルばっかで日本の音楽終わってる」とか言うんですよね。
変に中途半端に成るなら選ばない方がましなんだろうけども、一人の音楽好き・紅白ファンとしては、一定の支持があるなら、紅白だからこそ全力で攻めてほしいと思ってるし、日本で本当に1番面白い音楽番組にしてほしいと思ってます。
大御所がはっちゃけたり芸能人がサプライズで乱入したり、「あんた何やってんだwww」ってTwitterで実況しながら見るのも楽しいじゃないですか。ここ数年は特に、小ネタをみんな拾ってくれるって分かってくれたのでスタッフさんもやりがいあると思うんですね。
だからこそ、変に最大公約数を狙って置きに行くよりは、斜め上の人選でもいいから「す…すげえ…」って良い意味で裏切られる、そんな紅白にしてほしい。そう思いました。
*1:
比較対象としては、97年初出場のSPEED、MAX
98年初出場のモーニング娘。、01年初出場の松浦亜弥、02年初出場の藤本美貴
07年初出場のBerryz工房・℃-ute・AKB48、08年初出場のPerfume
12年初出場のSKE48・ももいろクローバーZ・きゃりーぱみゅぱみゅ
13年初出場のNMB48・E-girls、14年初出場のHKT48
辺りとさせていただきます。
*2:ちなみに昨年末のギャラクシーステージはゲスの極み乙女。も入場規制になりました。ギリ見れましたがぎゅうぎゅうでした。あとロッキンと紅白の関係で言うと、SEAMOやグループ魂、ファンモンなんかは紅白後メインステージに出たりしてます。逆にフェスから人気を得て紅白に至る例では、サカナクションやHY、miwa辺りでしょうか