自力で元気になるブログ

ハマでは新機軸のジュリアン

ディスクレビュー「C2」と以前書いた作文の校正作業

みなさん、新年あけまして・・・って遅せぇよ!

年明けから、初めて「音楽だいすきクラブ」の企画にしゃしゃり出て参加させていただきまして。

 

ongakudaisukiclub.hateblo.jp

 

現在、Lucky Kilimanjaro『Fullcolor』 、lyrical school『SPOT』、でんぱ組.inc『WWDD』、GRAPEVINE『Burning tree』、Base Ball Bear『C2』のレビューを載せていただいています。普段から記事読んでた方々に並んでレビュー書いててけっこう恐れ多いんですけど、恥ずかしくない文章書けてると思うので、ぜひ読んでください。

で、その最中で、でんぱとベボベについてはブログ内でちょこちょこ書いてたので見返してたんですけど。

ベボベに関して、以前書いた「僕とBase Ball Bear」という、今までの経緯含めて調べた記事にいろいろ気づいた直すべき点があったのと、「まとまったらレビュー書きますゆえ…」って書いてたのすっかり忘れてました。まあ寄稿したレビューですべてなんですけど、書ききれなかった部分も含めてこちらでも、という記事です。

 

 

まず、「僕とBase Ball Bear」の基本構造って

・結成~インディーズ期

・メジャーデビュー~『C』『十七歳』『changes』期

・『(WHAT IS THE)LOVE & POP?』~武道館~『CG』『DB』~『新呼吸』期

・ミニアルバム二枚~「二十九歳」~現在

に分けたんです。これは僕自身のターニングポイントとベボベの状況をクロスさせるように考えて分けたんですけど、ベボベの現在と『C2』を考えるとちょっとおかしかったなと。

結論から言うと、宇多丸師匠との対談でも話してたんですが、要するに3.5thの『CG』『DB』を分岐点として、『新呼吸』『二十九歳』『C2』の三部作と考えるべきだったんだな。というわけです。

これらに共通するのは、いわゆる「青春時代」を俯瞰に見た作品たちで、かつアルバム一枚単位で一つの世界観・テーマを表現するアルバムになってるんです。『LOVE & POP?』までは、全体のテーマではまとまってたけど、一枚丸ごとって感じではなかった。

 

 

あと、エレサマやchanges、BREEEEZE GIRLといった、現在でも割と根強い「ベボベ=青春ロック」みたいな曲って、3.5th以降ってそんなないんですよねぇ。

一方で、これも宇多丸師匠の対談で話してましたが、2011年ごろで、主にライブ関係やテクニックがらみでの衝突がかなり多かった、平たく言うとリズム隊の二人に技術的な問題がかなり表面化してたんです。

これけっこう根源的な問題で、ベボベの青春感って早いBPM、ギターリフやコード感、小出さんの詩世界の現れなので、バンドとはいえフロントマン次第な面があったんですよね。ギター重ねて立体感出したりとか。

ベボベ本体の引き出しや体力が限界に近づいたこと、つまり「青春時代」が遠のいていくのにみんなの思っている「青春バンド」としてのベボベを更新出来なくなった、という問題が生じたのかなと考えられるわけです。

だからこそ、『新呼吸』『二十九歳』ではアルバムコンセプトを明確かつ濃厚にして、更新版を見せようとしたんだというのが現状の考えです。

 

ベボベを取り巻く環境も変わったと思います。2011年は震災もあって、音楽関係者も苦悩があったことと思いますが、少なくともこの年以降から「音楽」や「フェス」に「一体感」「非日常感」が求められる時期になりつつあったんじゃなかったかと。

 

ちょっと蛇足ですけど、この点で思い起こすことがあるので、サンボマスターを例に紹介します。11年のJOIN ALIVE、そしてその後に13年末のCDJと14年のビバラでのライブを見てるんですが。JAでのパフォや山口さんのMCは、最初そんな気なかったのに、大声で叫んで楽しんで、心が揺れ動かされる感覚を味わった伝説のライブだったんです。…一方近年のサンボでは最初っからモッシュ起きたり、盛り上がるためにサンボ見に行ってる感じがする。だってサンボの後集合写真撮ってるでしょ?イベ参加者の層考慮しても、明確に変わってる気がします。

そういうパラダイムシフトがあって、「楽しみたい」というニーズと自らが思い描くバンド像のギャップ。ここをうまいこと乗り越えたのが11~13年のサカナクションであり、テンフィやホルモンなど京都大作戦勢なのかなと。

 

そんなこんなで、引き出しの拡大を迫られつつも各個レッスンや他バンドサポート、コラボや楽曲提供を経て、サカナクションとアルバムコンセプトドンかぶりで没にする災難に見舞われつつも、『二十九歳』で「ギターロックバンド」であるBase Ball Bearは、ひとまず集大成を迎えたわけです。

つまり『C2』は、三部作最後であり、引き出しが再構築されたバンドの新たな一枚目として、彼らの1st『C』を意識したアルバムになってる、というのが「ネットの音楽オタク~」でのレビューの本旨ですね。

 

あと、あんまり言われてないことですけど、「真夜中のニャーゴ」などメディア露出が増えたことで、小出さんアウトプット能力相当よくなったと思う。どのテーマでも毎回本当に面白いし、同時に何かをほめたりdisったりの力加減とかコメント力、アイドルの担当スタッフさんとの絡みとかもすごい。個人的に、本格的に地上波侵攻かなと思ってます。今回のアルバム、「それって、for誰」「レインメーカー」辺りでの感情の吐露の仕方が、聴いていてこちらも揺さぶられるし、実はこうやって喜怒哀楽の出すようになったのってここ最近になってからじゃないか、とも思うんです。

一方で「HUMAN」、たぶん「senkou_hanabi」の系譜で、小出さんの俯瞰で観察してその中に渦巻く現実を描き切る、そしてその次の「不思議な夜」につながる流れは、ここについてみんな「泣ける」って言ってますけど、僕もそう思います!(受け売り)

 

まあこんな感じで今年もよろしくお願いします。

 

<今後の更新案>

・非リア充拗らせすぎて、例のツアーバス事件で逆に鬱になる事案発生

・ともだちと「川谷・ベッキーのLINEがどこから流失したか」本気で考えた件

でんぱ組.inc「破!to the future」がすごすぎてTom-H@ck繋がりで「けいおん!」復習したいと思ったらNHKで再放送決まった件

リリスクメジャーデビューおめでとうの件

永尾まりやさんと夢みるアドレセンスが素敵すぎて、好きな女性のタイプが大幅に変わった件

・ラストクエスチョンってグループの浅川琴音さんが属性盛りすぎて胸が苦しい件

・NGT48中井りかとかいう、(いろんな意味で)やばすぎる逸材の件

・アイドルドラフト会議という企画案思いついたので皆さんやりませんか?

・「カッティング」×「横ノリのグルーブ」×「おしゃれ」=最高というフォロワーさんとの話

・最近ハマってる「エレクトロスイング」に関する覚え書き

・本気で東京住むことを検討してる件