ライブレポ「岩寺さんのスカート」サカナクション@北海きたえーる
SAKANAQUARIUM2019 (834.194.)6.1ch Sound Around Arena Sessionの北海道公演に行ってまいりました
サカナクション、なんやかんや年1〜2回は見る機会に恵まれておりまして、それはもういろんな出演時間、箱の規模等々もう行き尽くした感はあったんですけど、過去二回行われた「6.1ch環境のライブ」だけは行く機会がありませんで。
今回諸々のタイミングが合いまして行くことになりました。
基本的にライブにおける音響設備は、重低音のスピーカーに加えて、ステージ側に右・左に分けて音を流してるわけですね。
会場が広くなるとモニターを設置することもありますが音が遠くてずれる場合があるので、ディレイスピーカーを設置し音をズラしたりしてるわけですが、それも手前側のスピーカーと流れる音そのものは同一なんですね。
6.1chの場合、既存の右・左の2つに加えて、側面と会場後ろからステージ側に向けて音を発するスピーカー、左右2つずつの計4ch加わると。
厳密には側面スピーカーも前・中・後が分かれてたりしましたのでもうちょい細かいですが。
結果的には、例えば山口さんのボーカルと各メンバーのコーラスを前後左右別々のスピーカーから流して立体的に聞こえるように設定したり(これすごかった)、音をスピーカーから別のスピーカーへ動かしてグルグル回したり(これに関してはこれ以外の表現がわからん)だいぶ違う感じで演奏を聴くことができたわけですね。
最初にこの形のライブをやったのが13年の幕張公演で、それ以降そういうライブをやってるのを見たことないですが、新木場Agehaって頭のすぐ上にたくさんスピーカーあるじゃないですか、あのイメージです。あれをもうちょい複雑に制御したのがサカナのライブなのかなと。
サカナクションの場合、打ち込みの音源などがあれば設定がしやすいとかそういう要素があったことも良かったんでしょうね。生身の人間の演奏以外にも、コーラスがふんだんに使われたり音を重ねてたりすると、人数以上のパート数になり、サラウンド音響が使いやすくなる。
だから、例えば10-FEETあたりが6.1chサラウンドとかやろうとしても、何をどうすれば?みたいになるわけですね(?)
もう一件別のお話
新しいアルバム『834.194』の発売がいつも通り遅れ、結果「リリース前の新曲を披露する数少ない場」となったこともこのライブの価値になったかなあと思います。
ネタバレを回避しつつ話したいことを話すとですね、新曲は「これまでにない」「サカナクションらしくない」曲も結構あったように思います。
過去作をしっかり聞いてるとわかる「あえてこのジャンルには触れてないんだな」「あっそれ今やるんだ」みたいな。それは邦楽ロックの方法論もそうだし、最近のダンス系の音楽とかも。ただしそこは、いろんなエッセンスをサカナクション味に仕立てた感じと言いましょうか。素晴らしかったです。
あとタイトルの意味ね。一応まだ公開の情報ではないとのことですが、ちゃんとその意味が汲み取れる曲や演出になってました。こういう言い方も許されないんだろうか。
ネタバレ解禁かかったらこの辺の話をしっかりできるのかとは思います。するかどうかは別ですが。
(追伸)岩寺さんがスカートはいていたのですがめちゃくちゃ似合ってました。
#ベスト平成ソング & #ベスト平成アルバム トップ11
編集中寝落ちしたら令和になっちゃったよ!おはよう!!!!
今回は、音楽だいすきクラブの企画便乗でやっていきます
やべえ難しい #ベスト平成ソング pic.twitter.com/QJnyf2KdD1
— はっちゅ (@Hat_chyu) 2019年4月21日
#ベスト平成アルバム pic.twitter.com/7PMXWgM8Yw
— はっちゅ (@Hat_chyu) 2019年4月21日
で、今回は上記のツイート+惜しくも選外になった1つのトップ11をお届けします。多分結果は上ので集計してもらってるはず
なんでトップ11かって?たった今言ったでしょ!?
ベスト平成ソング
「大迷惑」ユニコーン(平成元年)
「今夜はブギーバック(feat.スチャダラパー)」小沢健二(平成6年)
「東京」くるり(平成9年)
「come again」m-flo (平成13年)
「DIVER」フレンズ(平成28年)
「千%」KICK THE CAN CREW(平成29年)
「ドナルドとウォルター」フルカワユタカ(平成30年)
こっちは、最近の曲偏ってるくらいでバランスは悪くないと思いますけどね。
多くの曲は過去にも話したので、語ってない曲を中心に。
ユニコーン、あとアルバムに入れた一番古いアルバムは僕の音楽好きのきっかけになった親戚から教えてもらいました。
「今夜はブギーバック」は最初竹中直人が映画の主題歌としてカバーしたのを聞いたのが一番最初だったと思う。ワタナベイビーとコラボ。
くるりは、アルバム単位でもほんと大好きなんですけどやっぱ「東京」かなあって。ちなみにアルバム含めアーティスト被りなしです。
m-flo とキックというこの年代を駆け抜けたラッパー(?)ですが、キックの方は新譜を選んじゃいました。ちなみにここ数年一番推しているlyrical schoolも入れたかったけど、Not Yetもでんぱ組も曲に思い入れがすごくあるし、枠が足りませんでした。
トラジ・ハイジも、実は嵐の方がグループへの思い入れがあるんですけど曲単位だとCHOKKAKUさん大好きだし、この曲を選びました。
ちなみに、年間ベスト単位だと2位とか3位にしている場合が多いです。(ノイエとかキックとか)なんなんですかねこの現象。もちろんフラッドも南波志帆も好きよ。
ちなみにフレンズ「DIVER」に至ってはその年内に聞いていなかったのでベストにすら入ってません。後追いで平成ベストまでたどり着いた
+1 「芸スクール漢組‼︎」仙台貨物(平成19年)
もうギリ無理だろうなぁこんな歌いまゼロから作るの
ベスト平成アルバム
『SICKS』THE YELLOW MONKEY(平成9年)
『フェイクファー』スピッツ(平成10年)
『TEENAGER』フジファブリック(平成20年)
『GAME』Perfume (平成20年)
『SUPERMARKET FANTASY』Mr.Children(平成20年)
『スポーツ』東京事変(平成22年)
『二十九歳』Base Ball Bear(平成26年)
『勇気も愛もないなんて』NICO Touches the Walls(平成28年)
平成20年のアルバム3つも入れちゃって、その結果平成序盤のアルバムを全カットしました。生まれる前のアルバムってあまり真剣に聞けてなくて反省。
電気グルーヴは数少ない真剣に聞いたものとして、話題どうこうじゃなく入れたかったけど。
フジファブとPerfume はこれきっかけに真剣に聞いたしミスチルはここから巻き戻して過去作聴き始めました。
スピッツについては、「運命の人」をベストソングの方に入れたかったんですけど、「楓」も大好きだしアルバムも良いしこっちに入れてしまえと。アルバム単位だともっと良いのがあるという意見は認める。僕はこれが好き。
そして最近3作は、図らずも僕の人生で最も好きな3組=サカナ、ベボベ、NICOとなりました。アルバムのチョイスの理由としては、本当に泣きそうになったから、てか泣いた
プラス1 『心臓』 KREVA (平成21年)
存在を忘れていた。一生の不覚。
あと真剣に入れるか迷ったのはゴスペラッツ。
フレンズMVロケ地情報
フレンズ、すごく素敵で大好きなバンドですがMVもステキなもので是非見ていただきたく思います。
オチが思いつかないのでただリンク貼って終了
「夜にダンス」
ロケ地:恵比寿駅前(サムネにも写っておりますが
ダンススタジオみたいなところは恵比寿にもあるんですけど、ざっくり画像検索してもらしきものはみつからず。原宿の貸しスタジオの方が近かったな…
「Diver」
ロケ地:新木場スタジオコースト
主にドリンクのカウンターからステージ後ろ側の通路を通ってプールサイドへ。
終盤のプールは、「Ageha」として営業している深夜のクラブイベントに行くとプールサイドまでは行くことができますが水に入ることはできません。
ロケ地:アメリカに見せかけた目黒(STUDIO EASE
アルバムのティザーも同じところです
※補足
しかしロケ地を抑えた次の日にこのビデオが公開された時はあせりましたわい。その時からワンカットでやろうとしてたので、ちょっと乾いた笑い声が出た。でももう特に変更せず被せちゃいました。同じようにパン屋さんの前にカップルを配置してみたり。https://t.co/pJEIOX7Et6
— 加藤マニ (@katomani) October 13, 2017
「No Bitter Life」
ロケ地:新木場vence BAYSIDE annex
MVが見れないものでこちらで許してください
「常夏ヴァカンス」
ロケ地:渋谷ATOM TOKYO
チャラい箱であることは間違いないんですが、個人的にはフロア上の天井にもピンスポット(?)のライトがたくさんセッティングされているのですごくライティングがかっこよくて好きです
ロケ地原宿キャットストリート
吉田凛音さんなの気づきませんでした
おまけ ロケ地がわからなかったもの
田園調布アンティーク館か旧前田公爵邸が近いかもなあと思いつつ確定には至らず
ビバラのステージ配置が変わるらしい
行かないフェスの考察という全く捗らないことをします
(チケットあるらしいし諦めてない)
過去ビバラは時期がずれた2016以外は毎回欠かさず行っておりました。そのうち17〜18からは日記をつけてましたが、愚痴が止まりませんで。
ビバラというフェスに継続して行っている人、特に14〜15年に行ったことがある人は必ず同意してくれると信じているんですが、このフェス初年度は本当に素晴らしいフェスだったんですよ。音は良いわ移動はほんとコンパクトで素早いわご飯は美味しいわで。
それが、ここ数年は完全にキャパオーバーで、何をするにも混雑がひどくて。
コンパクトな移動、なんてそんなもの幻想で迷路をグルグルさせられる、メインステージすら入場規制ばりに混雑する、が故に先に先に行動が詰まって「演奏中の移動が前提」というありえないことになったりとか。
それが、「ステージの配置やレイアウトを完全に作り変える」ことになりましたと。
これが今年
これが去年。
たまアリの中に仕切りを入れて二ヶ所部屋を作る形から、一個まるまる大きな会場に2つステージを作る形となりました。
実質的にVIVAステージがセカンドステージから格上げになったのかな?と思いきや、STARステージの前方からは観れる体制になっていないと思うのでたぶんSTAR最大キャパの半分くらいだと思います、
また、これまでは四方のうち一辺をステージで潰していたのでのこり三辺を座席にしていましたが今回は一方をSTAR、もう一方をVIVAステージと諸々で使うので、座席縦横一列ずつになるのかなと思います。
座れる人数、たまアリのサイト情報ですが昨年までの形と近いメインアリーナモードのエンドステージ2型は16000人収容。多分ステージの作りとしてもうちょい入るはずです。
それが、今年の形に近いスタジアムモードのエンドステージ1型では30000人収容となっております
詳しくはこちらから
VIVAステージを併設する都合上今度はもうちょい減るはずです。
単純に考えれば、「昨年よりキャパは大きくなり」「かつステージ移動の手間が省かれる」ということになります。
ということは、「STARと VIVAが同時に入場規制になる可能性」があるというわけです。「ご飯食べにorトイレに出たら戻れなくなった」という可能性も、あるにはあります。これはまあ、開催前の懸念ですが。
移動はだいぶ楽になると思いますよ?
あと他に懸念があるとすれば、昨年はステージ後方にもスピーカーを設置していてすごく良かったんですけど、一方で休憩スペースともいうべき「ステージ後方の座席」でもそれなりの爆音が聞き取れてしまうわけですね。
昨年の反省としては「耳栓かイヤーマフが必須だった」です。参考までに。いやほんと爆音でしたよ。個人的には非常に良かったんですけどね。
CAVEステージの混雑は初年度からなので、ええ。割愛。
あとは、兎にも角にもビバラというフェスがストレスなく楽しめるイベントになってもらえるよう祈ってます。
色々論考できるイベントだし、僕は色々意見抱えてますけど、それはまあ置いといて。基本はたまアリで完結するフェスだし、 VIVA LA GARDENだけでなくたまアリ周辺の商業施設の充実っぷりはほんと素晴らしい(この点に限って言えばCDJすら軽く超える便利さを誇る)ので、頑張ってほしいなあと思ってます。
2011〜2018年間ベストソングランキング
なんでこれを振り返ろうと思ったのか全く覚えてないんですけども。
2011年
1位「こどなの階段」南波志帆
3位「ルーキー」サカナクション
4位「HEART」group_inou
5位「Deerhounds」theHIATUS
6位「愛のテーマ」毛皮のマリーズ
7位「真昼の子供たち」GRAPEVINE
8位「MirrorDance」androp
10位「喜怒哀楽 plus 愛」木村カエラ
この年は初めてロックインジャパンに行って、JOIN ALIVEも行ってたのでそこで見た人たちをよく聞いてたはずなんですけど全然関係ないのが多くてですね。
「こどなの階段」と「週末Not Yet」はいまだに聞きこむいい曲だなと思います
・今になって入れ直したい曲
グッドモーニングアメリカ/ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
星野源/くだらないの中に
2012年
1位「Sinfonia! Sinfonia!!!」竹達彩奈
2位「From noon Till Dawn feat.タブゾンビ&田中邦和」ストレイテナー
3位「ずっとBe with you」RAMMに這いよるニャル子さん(CV阿澄佳奈)
4位「最終列車」パスピエ
5位「ER」エイトレンジャー
6位「夜の踊り子」サカナクション
7位「everybody feels the same」くるり
8位「オレンジ」クリープハイプ
9位「ワナダンス!」Tomato n' Pine
10位「君はノンフィクション」Base Ball Bear
この年は全然ライブ行ってないのですけど、何気にジャニーズが唯一入ってたり声優さんが一位だったりしてます。
あとレジーさんとかのブログとかネットとかで音楽の批評家とか触れる機会が増えてきたんですよね。一番わかりやすいのはパスピエ。
・今になって入れ直したい曲
avengers in sci-fi/Yang 2
2013年
1位「蒼天ディライト」Wienners
3位「REM」Mr.Children
4位「キラーボール」ゲスの極み乙女。
5位『Mr.ECHO』NICO Touches the Walls
6位「Saturday 少林 Fever」PHONO TONES
7位「でんでんぱっしょん」でんぱ組.inc
8位「適当な闇」 the chef cooks me
10位「ときめきのヘッドライナー」Negicco
でも何気にアイドル率が高いんですよねこの年。「賛成カワイイ!」はもうちょっと順位上げたいなあ。AKB48のオールナイトニッポンとか毎週聞いてた時期。
・今になって入れ直したい曲
中田裕二/MIDNIGHT FLYER
2014年
1位「サクラあっぱれーしょん」でんぱ組.inc
2位「ミイラキラー」TEMPURA KIDZ vs Charisma.com
3位「ギミチョコ!!」BABYMETAL
4位「Yellow Magus」cero
5位「Liberty & Gravity」くるり
6位「年貢 for you feat. 旗本ひろし、足軽先生」レキシ
7位「FRESH!!!」lyrical school
8位「東京」きのこ帝国
10位「Will♡You♡Marry♡Me?」清竜人25
あとから振り返ったらこの年の10曲が一番好きですね。
この年は夏フェスに行かず、代わりにAKB48の単独ドーム公演に行って、あとVIVA LA ROCK初年度でした。
この年もなんとなく年間ベスト決めて、そのあとCDJ行ったら「ミイラキラー」がめっちゃくちゃかっこよすぎてその場で二位にしたんですよ確か。
・今になって入れ直したい曲
2015
1位「シュガーソングとビターステップ」UNISON SQUARE GARDEN
2位「SUN」星野源
3位「はなまるぴっぴはよいこだけ」A応P
4位「サマータイムラブ」Shiggy Jr.
5位「長く短い祭」椎名林檎
7位「ハレハレ☆パレード」LinQ
8位「Kids In The Park feat.PUNPEE」RHYMESTER
9位「もしも運命の人がいるのなら」西野カナ
10位 「まっすぐなうた」NICO Touches the Walls
初めてブログで書いた年間ベスト。
西野カナ入れてたとかもうすごいな。
この年は夏に@JAM EXPOに行ったんですよね。LinQはそこで気に入ったはず。
あとApple Music 使い始め、というのが一番大きいです。
・今になって入れ直したい曲
SKY-HI/カミツレベルベット
2016
1位「タンクトップは似合わない」ONIGAWARA
2位「Just A Side Of Love」keishi tanaka
3位「WWDBEST」でんぱ組.inc
4位「The Great Journey feat. RHYMESTER」KIRINJI
5位「多分、風。」サカナクション
7位「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」Awesome City Club
8位「マジックアワー」lyrical school
9位「泡沫サタデーナイト」モーニング娘。'16
10位「街の報せ」cero
この年はビバラもCDJも行かなくて、今思えばほんとなにやってたんだって年です。でもチョイスは一番好きかも(2回目)
・今になって入れ直したい曲
STUTS/夜を使いはたして feat.PUNPEE
フレンズ/DIVER
2017
1位「New Tribe」a flood of circle
2位「Boy Friend」脇田もなり
3位「千%」KICK THE CAN CREW
4位「Invisible Sensation」UNISON SQUARE GARDEN
5位「Fly Me to the disco ball」ゴスペラーズ
6位「SKY's the limit」ぼくのりりっくのぼうよみ
7位「イト」クリープハイプ
8位「Get ready Get a chance」つりビット
9位「夏のSAYにしてゴメンネ♡」フレンズ
10位「FLY」向井太一
この年は、前年の反動でめっちゃライブ行きまくってしまったんです。だけど、上の並びで実際に見たのは4組でむしろ少ないという。
・今になって入れ直したい曲
sumika/Lovers
2018
1位Nulbarich「ain't on the mas yet」
2位フルカワユタカ「ドナルドとウォルター」
3位lyrical school「シャープペンシル feat.SUSHIBOYS」
4位DOTAMA「音楽ワルキューレ3」
5位絶対忘れるな「平日ナイトフィーバー feat.日向ハル」
6位グッドモーニングアメリカ「YEAH!!!!」
7位フレンズ「NO BITTER LIFE」
8位GRAPEVINE「Alright」
9位フレデリック「飄々とエモーション」
10位東京スカパラダイスオーケストラ「ちえのわ feat.峯田和伸」
これはもう去年なんでね、まだまだ記憶に新しいです。
今になって入れ直したい曲
ネクライトーキー/こんがらがった!
総選挙中止がもたらすもの
昔はこんなのも書いてたよ
直感的に思ったのは、中止の最大の原因はNG Tの件だけではなくて、昨年総選挙後の松井珠理奈さんの件なんじゃないかな…と思っています。
一言で言うなら、完全に「選抜総選挙」の重みが完全に変わっちゃったんですよ。
初年度の総選挙って、かつて野猿であった人気投票(最下位は脱退)みたいな、その後の展開込みのバラエティの一環だったんですよ。
例えるなら、富豪たちが集まって「誰が鉄骨渡り突破できるか賭ける」じゃないけど参加者にも主催者にも余裕があったんですね。
それが、グループが増え、それぞれにメンバーが増え、表舞台に立つ人の倍率が上がるにつれて「有限のパイを、誰に、どれくらい配分するか」を決めるデスゲームになり。
昨年の段階では「生きるための水を生存者で殺しあって奪い合う」くらいの殺伐としたものになってしまった感覚で。
これはSKEメンや指原さん、荻野さんみたいな選挙に強いメンバーの方法論が出てきたみたいな、そう言うことでは決してなくて。
それに、総選挙しない(争わないとは言ってない)坂道系の勢いを見るに、総選挙という存在そのものが「グループに勢いをもたらす何か」では無くなってしまった、運営からの位置付けが変わってしまったんじゃないかと。
ただまあ、初年度から総選挙の結果なんかどうでもいいと思ってるんじゃないかと。
誰をプッシュしたいみたいな運営の意図が先にあって、その根拠をあと出しで付けるためのものになってたんじゃないか、とかいろいろ昔は思ってたわけですけど。
こういう偏見も悪かったと思うんですね。
例を挙げるなら、今チームKの矢作萌夏さんってキャリア一年弱のメンバーがすごく注目されていて、もうソロ写真集出すみたいなそこまで来てるんですね。
普通(いうて48系の情報はもうニワカレベルですけど)AKBメンバーのソロ写真集なんてそんな簡単に出ない、大ベテラン(?)の大場美奈さんがやっとこさ始めて写真集出すくらいの、そう大抜擢をされてるわけです。
で、いわば明らかな順番抜かしじゃないですか、他の人たちのファンからすれば。
圧倒的に歌が上手いとかそういう線引きが、周囲のコンセンサスが得られたような能力値が出てるわけではないですから思うわけですよ、なぜだと。
その状態で総選挙をやると、もうお互いのメンバーにとってもいいことってないんですよね。抜擢されたメンバーには味噌つけられて、それより順位が上になっても特に何か恩恵があるでもなく、と。これ人材不足の最たる要因だと思います私。
パワプロのペナント的に「何日以内に何本ヒット打たなければ二軍」みたいな条件が回ってきて、昔に比べて期間は短いわ難易度は高いわで、それがダメだったら次の人にチャンスをすぐ回して見たいなことがずっと続いてる印象にありますね。そりゃエースなんか育たないやろと。
だから矢作さんとか、あと平手さんみたいな、産まれた時点で完全に完成されたスーパールーキーじゃないと、この状況が打開できない。
百歩譲って、これが、歴の浅いグループの中心人物が上位に来たら、その人が中心人物となってグループに波及するんですけど、AKB本店とかはもう既に飽和状態で、頂上どころと期待の若手以外もう入る隙間がないみたいな、そんなことがずっと続いてるんですよね。
AKBのシングルなのに純正のメンバー半分もいないみたいなことがずっと昔から続いてて。
じゃあ、例えば今松井珠理奈さんとか中井りかさん外して武藤十夢さんとか茂木忍さんを入れようかとか、そうはならないわけですよ。他のグループとかがあるから。
でも他のグループは単独でCD出してるけどな!冠番組とかも独自に出番増えるけどな!
純正のメンバーに比べて、倍以上の出番回るチャンスがあると。
その辺の補正で、「もういっそ総選挙やめちゃうか」ってなったんじゃないかなあ、という妄想でした。
「総選挙中止がもたらすもの」
それは、原点に戻って
「運営が精査・選抜して」
「その人たちには集中して歌って踊ってもらおう」
「他の人たちにもチャンスが来るように、せめて選抜の基準を見直そう」
ってことだと思いました。
雑音、雑味をなくそうと。
でも願わくば、チャンスを逃したor久しく打席が回ってない中堅〜ベテランどころにしっかり打席を回してほしいなあとは思いますけどね。しっかりと打撃指導した上でね。
運営は即戦力とか手をつけなくても輝くものを求めてるかもしれないんですけど、そんな人がいたならAKBまだまだ勢い保ってますって。
心の穴が出来て思うこと
一言で言うなら、今の気分はただただシンプルに虚しいです。
多分、きちんと作品や音源等を追いかけて、ファンだなあとしっかり認識出来る人間の逮捕は、思い返せる限り初めてだとおもいます。電気グルーヴを見にCDJやビバラにいった過去もありますし。
強いて言えば、ベボベの湯浅さんの一件と同じくらい、いやそれ以上に心にぽっかり穴が空いた気分です。
音楽業界において、特にクラブミュージックの業界においてドラッグと言うものはかなり密接な関係にあるのがわかるし、それを表すように、これまでもテレビなどメジャーな世界で活動しているミュージシャンの薬物による逮捕は国内外問わず数多くありました。
ただ一方で、アンダーグラウンドな雰囲気を限りなく少なくし、実際にクラブに足を運ばずとも雰囲気を味わえ、メジャーな物しか視界に入らない田舎者の僕が「クラブミュージック」と言う存在そのものを好きになるきっかけの1つが、僕にとっての電気グルーヴでした。
ドラッグという禁忌とされているものと密接な関係にある世界にいながら、ドラッグから距離を置きつつも真髄をしっかり味わえる。
それが、例えばYMOや小室哲哉さん、中田ヤスタカさんにtofubeatsさん、そういった人たちの素晴らしい部分だと思う。
そしてそれは、電気グルーヴも、必ずその一翼を担っていた。少なくとも僕はそう感じていました。
狂ってる、と思うことはたくさんあるけど。
それは例えば、「コンプラ」に触れないように(あるいは触れたことすらネタにするように)体裁を整えてもマスに向けたビジネスとして成立してきた「フリースタイルダンジョン」があるヒップホップ。
あるいは、ある時はしっかりタトゥーを隠し、またある時は服まで脱いでありのままさらけ出し全力を尽くすロックやパンクの界隈の方々。
オーバーグラウンドとアンダーグラウンドは、マナーとエチケットじゃないけど、しっかりと往還出来るはずです。
だから
・欧米のように薬物規制を緩めるべき
・薬物摂取な違法性は認めるけど、本人の過去の功績を消すな
というもの言いには強く違和感を覚えます。
薬物の売買や使用という行為は、社会一般の規範意識から外れている、そしてそれは心身の健康を著しく害するということが医学的にわかっている。
そういった行為の擁護、行為に及んだ人の擁護は相当に勇気と知識が必要だと思います。
そして、そういった違法性の高いものを誘発するような事態が起きないようにする義務もあると思います。別にコカイン大したことなくね、みたいなことにはならないように、
みんなは演者のパーソナリティと作品を切り分けられるかもしれないけど、僕はそうではありません。世の中の人全員がそうなるためには、時間がかかりすぎます。
「出演本数が多いから、放送自粛は良くない」という意見が、「少ない本数ならさっさと自粛してもいい」=「皆から支持されている人気者であればあるほど、犯罪を犯しても相対的に罰が減免される」ということになってはならないんですよ。
少なくとも、犯罪行為に対する罰としてある程度コンセンサスを得られている「刑期」を終えるまでは人目のつかないよう回収などの手立てがなされるべきと考えます。
刑の重さの是非や、カムバック出来るような支援のあり方は、同時並行的に議論されるべきことだし。
そして、さっきの話に戻しますが、これは僕の意見として本気で行って欲しいこと。
それは、特に電気グルーヴなど音楽業界の関係者へちゃんと薬物の検査を行って欲しい、ということです。
少なくともこの国の法規範上薬物の使用が重く規制され、多くの根拠をもって健康上の害が指摘されている中では、「音楽業界」だけの文脈とか歴史をいくら語っても説得には無理があるでしょう。
そして、しっかり「地上」と「地下」を行き来している人が既にいるのだから。
一方で、薬物使用歴のある人が復帰した例も、音楽業界には沢山あります。だから、支援のあり方やノウハウ、何より支援してくれる存在はきっとあるはずだと思うんですね。
だから僕が今願うことは、現段階での過去作の封印はやむなしだから時が来たら改めて解禁をして欲しいということです。
出なけりゃ岡村靖幸を好きになることなんか出来なかったんですから、僕は。
活動復帰への障壁は「犯罪歴」と「依存性」だと思うので。