秋元康のバンド企画は名案だと思うの
ちょっと、いっちょかみしたかったんですよ、えへへへ
まあいい評判はないですよね。売り文句とか
原宿でビラ配りのやつ見たんだけど
— ちゃんえな(中野恵那) (@nakano_ena) 2018年9月8日
秋元康さんプロデュースの次世代ガールズアイドルバンドが開催されるみたい…👀💗💗
ガールズバンドって可愛いよねぇ😳
憧れる…♡♡
みんなも夢を叶えるチャンスと思うので気軽に応募してみてね♩#PR #バンドなのに秋元康#秋元康 #夢は弾いてかなえろ pic.twitter.com/sYttupXyIb
詳しくは見といてください。
まあ恋愛OKみたいなのは、ほら、ロックンローラーってSEX!ドラッグ!ロックンロール!みたいなところあるじゃないですか、そこはいいんですよ。
これ、2点思うんです。
1つ目は、この活動は「秋元康ワークスが抱える構造上の問題」を思いっきり解決できる名案(迷案?)じゃね?ということ。
2つ目は「バンドなめるなっていっちゃうような人ってそもそもバンドの何が好きなんだろう」ということ。
まあ一個ずつ話してきますよ。
秋元康プロデュースの課題とは
とりあえずいま秋元康さんどんだけプロデュース業やってるのか、wiki見てみると
2005年よりAKB48。2008年よりSKE48。2009年 - 2012年SDN48。2010年よりNMB48。2011年よりHKT48、乃木坂46、JKT48。2012年よりSNH48。2015年よりThinking Dogs、欅坂46、NGT48。2016年よりBNK48。2017年よりSTU48、ラストアイドルファミリー。2018年よりTPE48、MNL48、吉本坂46。
なんだこれは。
で他に劇団4ドル50セント、22/7も、一応秋元プロデュースってことになってるのかな。=LOVEは指原莉乃プロデュースだったはず。
で、秋元康案件の弱点がひとつ、致命的なのがあるんですよ。それは「秋元康が飽きるとメンバーの活動が手詰まりになる」っていうことで。
48の各グループ、新規の公演なんてもう何年できてないんですかね?
これ、以前も書いたんですけど、秋元康というリソースを1グループにかけられる分量が過去と比べて完全に少なくなっている。
なぜかって、以前はたくさんあるデモ音源を秋元先生が吟味して、例えば「この曲は乃木坂に」って配分して歌詞を書いてたんですよ(指原さんの証言あり)だから、秋元先生が飽きると優先順位が落ちて、配分が悪くなると。
一方メンバーやグループは加速度的に増えまくっていて、しっかり熱量をかけなきゃいけない。
総選挙って、そのリソースの公開奪い合いって側面があると思っていて、だからあんなに必死になるんじゃないかなって思ってるんですよ。推しの命がかかってるというか。
そのバランスが崩れて歌やダンスのような鍛錬に時間がかかるものより先に、顔とか、おっぱいとか、そういう生まれ持ったものに早く注目が集まって、立ち位置が胸の順になったり、してないかい?という文も過去に書きました
そもそも秋元康ワークスって、実力主義というより知名度順で、選抜という立ち位置に立つまでのドラマ、そして立った後からの苦悩や努力だったんですよね。
だから指原さんのプロデュース業やラストアイドル、Project48って、秋元康が陣頭指揮とってるけど、活動の大元はアウトソーシングっていう、上の流れの解決のアイデアだと思うんです。
でも楽曲という、1番大事な首根っこのところはまだ秋元さんが握ってる、無論印税も。
そう思うと、バンドはアイドルに比べても、アウトソーシングしやすい。そもそも秋元さんが楽器レクチャーしないし。
それに、活動の単位が数人になるから目も行き届きやすい。何より、アイドルに比べて主体的に活動してくれること請け合い。
だから僕は秋元さんがバンドやるって聞いてありだなって思ったんですよ。
だってすでにThinking Dogsでバンドプロデュースをしてるわけだから。
秋元ワークス最大の問題「秋元さんが飽きるとメンバーが困る」ということを、「秋元康が関わるけど、基本はメンバーが主体的に動いてもらって、いいところだけもらう」
…いやわかんないっすけど。
人はバンドのどこに惹かれるのか
そもそも秋元康さんは「ガールズバンド」を組もうとしているわけですが、「ロックバンド」を組むなんて一言も言ってないわけっすよ。
特にAKBは「チャートを荒らすな」みたいなこと数十年ずっと言われ続けてたんですよね。ロック好き風情がなにオリコンチャートにしがみついてんだよって思っちゃうんだけど、まあいいや。
まずアイドル=操り人形 ロック=自己表現、みたいな話。
まず過去に書いたものだとcallmeはもう何年も自分で作詞作曲をしているわけだし、指原さんは自分のプロデュースしているグループに歌詞を書いてるわけですね、でもそういう人たちはロックと評されないじゃないですか。
バンド側の話でいうと、今回の件でも多くの人が言及しているSILENT SIREN
SILENT SIREN - フジヤマディスコ(FUJIYAMA DISCO)
彼女たちって、ほぼ作詞はメンバーだけど、未だに作曲はクボナオキさんだったりする。
僕はゲスいので本件のツイート掘ってますけど、サイサイの名前が多く出て、一方サイサイと世代的にも近いのではって思うねごとや赤い公園、miwaの話はほぼ出てないし、恐らく応募者の世代により近いであろう世代、リーガルリリーやCHAI、あいみょんなんかも文脈に一切出てこない。
(あれナメられてんのサイサイじゃないか…?)
作詞作曲、どっちも本人じゃないのに、「ロック」と評されるような人たちって例えばでんぱ組やBiS界隈、ももクロ系列、最近だとPassCodeとか欅坂などは、フェスやイベント系の出演傾向もロックに近いし、音楽性もそう評価されがちな部分があるのは
「音圧がすごい」
「バンドサウンド」
「叫ぶような歌い方」
「自己の感情の吐露」
「奇抜な活動内容」
みたいなところがあると思うんですよ。要はそれって48グループがやってきたことの裏返しじゃないのかな、と
アイドル界の「ロック」さって、アンチ48って言い換えられそう、もっと言えば48グループをダサいと思っている人が、その裏返したものを見てカッコよさを感じるみたいな現象が起きてるようにみえるんですね。
まあ個人の感想に基づく推測ですけど、でもかつてでんぱ組やBiSと並んでロッキンやCDJにエントリーされた東京女子流の居なくなり方とか、今年のロッキンでのモー娘。の、発表時の反応とか見るに、48系との差別化ってとこからみると変わらないようにみえるんだろうなあ
まとめ
ロック好きなひとからしたらこれって秋元康の仕掛けた思考実験なんじゃないかって思うんですよ。
「君たちは何をもってロックを評価しているのか」
「僕が手掛けてる欅坂がロックフェスの目玉になってるけど、君たちが好きな「バンド」ってものはどんな魅力があるんだ」
的な。
ただまあ、秋元さんは既に最強のロックである欅坂をやってるじゃないですか。うん。あれはもう超えられないでしょう。そういう立場の人がわざわざバンドをやる理由ってなんなんだろうって思いますよね。
バンドのマジックって、共同制作やライブ活動など、期間の中で数名のメンバーの力が合わさることのマジックだと僕は感じてるんですね。
出来上がった曲のパフォーマンスを仕上げることに加えて、そもそも「曲という制作物」を作りながらの過程も含めてね。
Base Ball Bearの制作ドキュメントを追っかけ回してた人間なので、それは特に感じます。
そう考えると、曲ごとに選抜するって今回の企画が根本的に違うんじゃねえかって感じもするわけっすわ。ラストアイドルみたいに、何組か結成するわけでもないなら。
あと、さや姉を見ていて、今バンドが儲かるって思ってるんなら相当感性が終わってるから、そんなことはないと信じたい
これ秋元さんが楽器持ってバンド結成なら一気に風向き変わると思うんですけどね?
音楽オタク的「プロレスの入場曲」特集
最近妙に周囲でプロレス熱が高まっているのを感じるので、兼ねてからあっためてたネタをここでご紹介します。
ズバリ、プロレスの音楽特集!関ジャムでもちらりとやってましたが、あっちはスタンハンセンとかでしたし、僕はいまちょうど第一線でやってるレスラーを中心にお届けします。
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Perfumeの(Remastered)の話
Perfumeの『Future Pop』について、感じていることがあります。
最初聞いた時はすっごい耳なじみよくて「あーこのためにクラブ通って経験値貯めてよかったわあー」と思っていましたが…
その辺のあれこれはこっちに書きました
(Remastered)の話
いつもシングル曲のAlbum-mixがあるんですけど、今回それがないんですよ。
そのかわり「TOKYO GIRL」の(Remastered)があるんですね。これはPerfume史上初なのではないかな。明言してないだけで、リマスターしてるんだろうけど。
これはEDMについて、そしてヤスタカサウンドの傾向みたいなのに実は鍵があるんじゃないかなあというのが今回の話。
ビルドアップ-ドロップは以下指摘がありましたね
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フジ・サマソニ・ライジング・ロッキン4大フェスメインステージ制覇者リスト
サカナクションのフジロックのセトリに震えながらこれを書いてます。
単純に、日本4大フェスといわれている
の最大キャパシティのステージを制覇した出演者を調べました。
まずは海外アクト中心のため、相対的に出演難易度が高いフジとサマソニ出演者をば。
ちなみに企画ものもご紹介します。
FUJI ROCK
これは公式にヒストリーが残ってました。
THE HIGH-LOWS
THE YELLOW MONKEY
SUGIZO(中止)
布袋寅泰(中止)(以上1997年)
ロッキンのチケットがまだ売れ残ってる問題
いろいろ調べてみると、初めて「ロッキンのチケットのソールドアウト」が起こったのは2002年だそうです。
そして、全日ソールドアウトが初めて起こったのは2005年でした。
この年はCoccoとくるりのコラボユニットや、坂本龍一やKEN YOKOYAMA、銀杏BOYZ、YUIなどが初めて出演し、メインステージのヘッドライナーは、前々年最終日大トリのRIP SLYME、Mr.Children、サザンオールスターズ、というラインナップでした。
以後ロッキンはチケット入手すら困難になる人気イベントとなっていくわけです。かつて2日開催だったものが3日間になり、そして2週4日開催になりました。
フェスの全日程ソールドアウトが当たり前な流れはそうそうありません。既存のアリーナ1つ使うならともかく、なにせ広い土地が埋まるくらいの人を集めるなんて簡単じゃありませんし、チケットも安くありません。
知名度高い大型フェスであればあるほど、返ってその傾向は強くなります。日本四大フェスですら、フジやライジングは遠い、サマソニは高いし洋楽、みたいな感じですし。
それでもロッキンは、一般のイメージとしたチケットが取れないと思われがちです。
実際どれくらいチケットが取りづらいか。一般発売の日とソールドアウトの告知が出た日を調べてみました。なお殆どの場合1日のみのチケットになります。
2018(7/18日現在)7/7一般発売開始、同日8/5チケット売り切れ
2017 7/8一般発売開始、同日全日程売り切れ2016 7/9一般発売開始、同日8/6.14売り切れ
8/4 7日チケット売り切れ
8/11 13日チケット売り切れ
2015 7/12一般発売開始、同日8/2.8売り切れ
7/27 1日チケット売り切れ
8/4 9日チケット売り切れ
2014 7/12 一般発売開始
8/1 全日程売り切れ(日別の細かい売れ行きは不明)
2013 7/13一般発売開始 同日全日程売り切れ2012 7/15一般発売開始 同日8/4.5チケット売り切れ
8/2 3日チケット売り切れ
2011 7/9一般発売開始 同日全日程売り切れ2010
7/10一般発売開始
7/11全日程売り切れ
2009 7/4一般発売開始 同日全日程売り切れ2008 7/5 全日程売り切れ
2007 7/9一般発売開始 同日全日程売り切れ
(これ以降公式サイト確認できず)
というわけでですね、年によっては8月に入っても売り切れてません。
掘り下げるなら、露骨に売れ行きの流れが遅くなった15年以降のことを掘り下げるといいかもしれませんが、しんどいのでやめます。
まあ僕みたいないっちょ噛みしたいリスナーが多く居がちなラインナップであるのも事実、なにより一日分しか即日ソールドアウトしてないのは調べた限り十数年ぶりというのは考えものですが、タイトルにある「ロッキンのチケットがまだ売れ残ってる問題」に関しては「うるせえ!!!!知るか!!!!!」でファイナルアンサーでございます。
お後がよろしいようで。
追伸
売り切れる年の傾向を考えてみたのですが、多分「毎年出るわけではないが、ちょこちょこ顔だしてくれる人」の要因があるのかな?と思い、あの人たちのことを調べて見た。
17年 15年 13年 12年 11年 10年 09年 08年
ごめんこれ全然関係なかったわ
2018年上半期ベストトラック&アルバムトップ11
番組(サカナクション全曲レビュー)の途中ですが、ここで今年の上半期ベストトラック、そしてベストアルバムを発表いたします。
ブログに書ききれなかった分も含めてプレイリストにまとめておりますのでこちらも https://t.co/ZaaX2q31ld
— はっちゅ (@Hat_chyu) 2018年6月9日
まだ6月前半ですが、結局12月中旬には我慢できず年間ベスト出しますし、なんなら11月にアイドル楽曲大賞投票始まりますし、今がちょうど半分、ということにしていただけませんか。
じゃあ上半期ベストトラックトップ11から。なぜトップ11かって?常に一歩先を行きたいからさ…
上半期ベストトラック
11位WHY@DOLL「Sweet
Vinegar」
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