自力で元気になるブログ

ハマでは新機軸のジュリアン

嵐の最強アルバム「How's it going?」を早く聴け

間に合わなくなっても知らんぞー!!!!

ベジータの画像を転載するのはやめとく)

 

と言うわけで嵐の、いやJ-POP歴史的名盤「How's it going?」を聞きなさい。というお話です。

ほら、アルバム曲もサブスクリプション解禁になったわけですし!!!

 

アルバムの概要

まずこれがどういうアルバムか。

「How's it going?」2003年7月9日にリリースされました。このアルバムは

・嵐の歴代アルバムのなかでも累計売上枚数最低(11万枚)

 

これが全てな気がしますね。ええ、低迷しています。

なんせ華々しいデビューのあと、「Love so sweet」が年間チャートトップテンに初めて入るまで約8年かかってますからね。

 

しかしこの時期の嵐の曲は本当にすごい。

このアルバムはもっとすごい。

 

 

例えるなら

ceroとレキシとCreepy Nutsが一緒にアルバム作って、最後の曲だけDragon Ash」です。

いや、時代(03年ごろ)を考えるなら

TRICERATOPSくるりRIP SLYMEが一緒にアルバム作って、最後の曲だけDragon Ash」ですかね。

 

・音の重なり方がすげえいい

・グルーヴ感がマジで本格的なファンクのそれ

・さまざまなルーツや最先端を感じさせつつJ-POPとしてまとまりがある

・自然かつゴリゴリなサクラップすごい

・最後だけゴリゴリのミクスチャーロックの謎

 

ざっと書くとこんな感じでは。

 

 

ここがすごい①音の重なりが美しい

一個このアルバムですごく際立つのはシンセやオルガンの音がすごく重なるところ。

嵐って元々歌+ラップとか主旋律+ハモり、さらには大野くんのシャウト(?)が絶品とか、声の重ね方はすごく工夫されていてそれがとても良いなあと思っています。

このアルバムだと「できるだけ」という曲は、最初の大野くんの力強い歌声もすごく惚れますが、サビの音の重なり方がすごい。

ブラス+ストリングス+ギターそれぞれの旋律もちゃんとはっきりしてて噛み合ってるし、その後ろでフュージョン系の鍵盤がなってて全体をまとめてるんですよ。

そしてベースとドラムのリズム隊、これがめっちゃくちゃいい。パッと聞こえるメンバーの歌やブラスに負けない、ファンクなリズムがはっきりあります。

 

 

ここがすごい②曲のグルーヴ感が異常

てかこのアルバム全体的にめっちゃ骨太なダンスミュージックになってるんですよ。

この次の「テ・アゲロ」はちょっとドラムンベースみたいになってるんですが、編曲はみんな大好きCHOKKAKUさん。ラテン系の雰囲気もありますが、中身を切ってみるといつものダンスポップだった。

 

そして今回のリード曲「Lucky Man」。マジこの曲、今レキシがそのままカバーしてもバレないくらいすごいファンク。コーラスの女性のソウルフルな歌やバックトラックに、メンバーの歌やラップが負けていない。

 

そして、次の曲の「身長差のない恋人」がすごい。だって「Lucky Man」との繋ぎでバンドのゴリゴリに良いセッションタイムがあるんですよ。アイドルのアルバムなのに。すごくない?

これはアルバムの一番好きな部分のお話なのですが、時々嵐不在で良い音が流れてる瞬間があるんですよね。だから、それくらい参加ミュージシャンの熱意がダダ漏れしてるんですよ。

 

ちなみに「Lucky Man」「できるだけ」の編曲大坪さんは「新宿スワン」とか「クローズZERO」などの劇伴を担当した人。「身長差のない恋人」編曲の長岡さんはドラマ「仁」の人です。だから、音の重ねのプロ(なんだそれは)ですね。

 

ここがすごい③王道から挑戦への振れ幅

 

王道ソングだと、もう名前が上がってるようなあがる曲の他には桜井くんがピアノを弾いた「Blue」やら、エレピの音やコーラスがすごく心地いい「パレット」のようなバラード曲もすごくいい。

 

あと、ここまで音の多い曲や重なりのある曲の話が多かったですが、逆に「ONLY LOVE」はすごく余白がありつつもグルーヴがハネてる曲で、すごく今っぽいです。オーパーツかなにか。

 

ここがすごい④ミクスチャーロックは好きですか

ここまでファンクとかダンスという話が出てきましたが、それでも時々顔を見せるミクスチャーロック感。

サクラップが入ってる曲の中でも、「a day in our life」などのわかりやすいヒップホップ曲じゃなく、「嵐の前の静かさ」「PIKA⭐︎NCHI」のようなバンドサウンドに、歌代わりのラップでAメロBメロ埋めちゃうのは結構素敵です。

 

まとめ

さまざまな要素を切り分けて話しましたが、こらって一個一個突き詰めて一つの作品とするのが本来なような気もします。

 

それを一枚にまとめちゃって、形がブレないのが「嵐」という表現者の強みなのかなと。

 

嵐が歌えばなんでも良い、みたいなアルバムでは決してないんですよねこれ。けどあわよくばレキシのバンドあたりでアレンジ詰めてリニューアルしてみて欲しい…