自力で元気になるブログ

ハマでは新機軸のジュリアン

(新番組)ゲームハスラー#1「Return of the Obra Dinn」

続ける気のない新番組を作るのほんとやめた方がいいな

 

 

でもゲームのレビューは初めてだしね

 

今週扱うゲーム

「Return of the Obra Dinn」

 


Return of the Obra Dinn [Nintendo Direct 2019.9.5]

概要

「Papers,Please」の作者ルーカス・ポープの開発スタジオ 3909が配信したミステリーアドベンチャー。2018年にSteamなどで配信され、「The Game Awards 2018」のベストアートディレクションを受賞。またPS4/Nintendo Switch/XBOX ONEで2019年10月に配信開始されました。

 

ストーリー

 東インド会社の商船オブラ・ディン号が、乗員乗客60名全て消息不明で帰還。

プレイヤーは保険調査官となって、全員の安否・死因、そして船内で何が起こったのか、その全てを解き明かすことになります。

 80年代半ばのパーソナルコンピューターのような1ビットの白黒画面で描かれた船内には、白骨死体が転がっています。プレイヤーの持つ懐中時計によって、その死体の「最後の瞬間」にタイムスリップし、得た情報を手帳に記していくことで、謎が進んでいきます。

 

 

 

🙆‍♂️このゲームが向いてる人

時間をドブに捨てられる人

・リアル脱出ゲームなど謎解きが好きな人

TRPGボードゲームに長期間熱中できる人

・サスペンスドラマで本気になって犯人を当てようとしちゃう人

・細かいところまで気になってしまう悪い癖を持った特命係の人

・推理力がすごい「工藤」という友達がいる人

・今まさに不要不急の外出をしたくてたまらない人

🙅‍♂️向いてない人

・グロテスクなものに耐性がない人

・すぐヒントに頼りがちな人

・3D酔いしやすい人

 

評論

とりあえず僕は60名全員の安否確認に成功しました。総プレイ時間は9時間くらいでしょうか。

 

イメージは、ブラックストーリーズっていうゲームがあるんですけどそれが60人分繋がってる感じかなと思います。

 

主な流れとしては

「誰か1人の最後の瞬間を見届ける」

→「その瞬間をよく探索すると別の死体に出会う」

→「その死体の最後へ再度タイムスリップする」

→「するとまた別の死体が」

と連鎖していきます。

 

この辺が結構まどろっこしくて、単純な時間の手間や移動の手間もあるのですが、大抵は「どういうことだってばよ…??」「何………だと………?」と考えながら早く次の展開みせろという気持ちになっていくんですね。

続きを見たくなる、少しずつ謎が明らかになる快感はすごく強くてやみつきになりましたね。

 

 

まあ単純に時間が起こりすぎなので、「どうして現場に血が流れるんだ!?」とやるせない気持ちにはなります。

なんせ全て事が終わった後なので、ああ…無情…となってもなにか力になれるかといえば、そんなことはないので。

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こんな気分にもよくなる

 

あと明らかな難点としては、難易度が超厳しくて、公式でもう「消去法でしか正解にたどり着けない」みたいなのもいます。推理ゲームとしてなんだそれは。

ちなみに正否は「正解の情報を3名書いたら」手帳に正しい過去として書かれて以後変更できない、というふうに進むので、やみくもにやっても当たりはします。

 

白黒ドット絵だけどものすごい精巧なグラフィックだし、3Dで歩いて回れる絵画みたいでした。超綺麗だし謎の手がかりも大量に転がってて芸が細かいんです。

白黒一色なので、実はめっちゃゴア表現すごい多いけど、まあ何とかやり倒せました。

ちなみに僕のゴア耐性は、モンハンで切り掛かったら出血するのがもうダメでプレイ不能になった程度です。

 

 

 

なんせ、終わりまで作業したら「お前!お前!!!!こんなところで死ぬのか!!!こらえろおおおおおお!!!!!」とただのおっさんどもに猛烈な愛着が湧いてくるのですげえ楽しかった。おすすめです!!!!

 

 

 

 

 

(以後ネタバレ危険地帯)

 

このゲームは乗組員の死因を推理するゲームなのですが、そもそも「今死んだお前はどこの誰だ」ってところから考えなきゃいけない、というのがすごく大変でした。

 

死因は何となくわかりやすいんですよ。犯人がすぐいたり武器があったりしますんで。

このゲームプレイ中に1番発する言葉は「誰だお前は!」だと思う。僕はそうだった。

 

で、身元を特定するための資料は番号付きの船員名簿と船内スケッチ数枚、あと最後の景色のみ。

ゲーム内のヒント(会話とか様子)以外にも必要な能力ってすごく多くて、まじめにノー検索ノー攻略サイトでやろうと思ったら

・推理力

・洞察力

・記憶力orメモ力

・地理学

言語学(単にこの文字何語、という域を越える)

民俗学

・諸外国の歴史学

・船員や航海の知識

・運

 

この辺がないと太刀打ちできないんですよねえ、まじで。

ちなみに総当たりはお勧めしません。60人×死因60人分×場合によって犯人候補60人なのでしんどいです。

 

てなわけで、身元判明が遅れるとどんどん「わからないこと」が多くなりすぎて進めにくくなったり、挙げ句の果てには「ストーリー見終わったけど…あれ?謎だらけだぞ?」となってですね。

ただし、最序盤から出てきた人間の名前が最後の方にわかる→いっこ合ったらバタバタバタってドミノのように判明していく、この快感は本当に凄い。

 

ストーリーの分岐とかは一切なく船の惨劇はどうすることも出来無くて、そこをどう判断するかですね。つまらないとなるか、カタルシスと取るか。人によると思います。

 

あと音楽、めっちゃかっこいいです。ゴシック調というか、船乗りっぽい鐘の音がすごいホラーでもあり、かっこいいんですよ…

 

 

ストーリー展開もすごい緻密で、いっちばん最初が時系列の最後=終焉の悲劇なわけですが、その破滅の瞬間に当事者だった人がどういう行動してたのかを、遡りながら見ていくわけですよ。

ゲームプレイ最序盤で悲惨な死に方するあいつ、実はけっこうなナイスガイだったりとか

普通にヒール感たっぷりで出てきたやつが、あっちこっちで顔出してきた結果うっかり会話で名前出てきたりとか、逆にこいついい奴かも…?と思ってたら、よく見返したらすごくあっさり行方不明になってるのがわかったりとか

 

 

とにかく僕の知り合いは、たくさんハマる人が出てきそう、という私信を書いて終わりにします。楽しい、ほんとに楽しい。