自力で元気になるブログ

ハマでは新機軸のジュリアン

ビバラオンライン初日を見たよ

 見た経緯としては
・ビバラほぼ皆勤賞を途切れさせてはいけない、という義務感
・音小屋オンラインを受講しているのでその縁もあり
というのがありました。

colorfulwhite2.hatenablog.com

 なんやかんや楽しいんだよビバラって。

 なによりも
Awesome City Club、STAR STAGE出演おめでとう!!!!!!

の念あり。ちなみにライブ自体は以前のYouTubeライブと同じく多人数編成だった。

 

 

spice.eplus.jp

 大まかな流れはこっちで確認していただきつつ。


 ビバラオンライン、つまりフェスをオンラインで行うという取り組みはかなり斬新かつ面白かったです。


 他のフェス、例えばロッキンはほぼ全出演予定者の過去映像を総集編でお届けしていたのでそれっぽい感じでしたが、あくまでも過去の映像でした。

 サマソニの場合も、これはかなり早くに企画がありましたがクリエイティブマン代表清水さんらのトークセッション付きでした。映像自体はおそらくCSでの放送のそのまんまだったと思われますが(ミスチルの映像の感じを見るに)

 

 

 

 つまりビバラオンラインでは、リアルタイムで、複数組が1日の中で立て続けにライブを行う、大規模な会場で行われる本来のフェスを、ひっさびさに見ることができたわけですね。


 ただ、ビバラに関してはオンライン直前にフジ系列の音楽番組「Love Music」で二週にわたって過去のビバラを振り返るってのがあったんですよ。しかもめちゃくちゃ内容が濃くて、ブンブンサテライツのことを鹿野さんたちが語りまくるっていう、そこいったかぁ〜!!!な内容満載でした。
 思えば初年度って星野源くも膜下から復帰とブンブン、そしてフィッシュマンズが同日だったなあ。すげえわ。

 てなわけですごく新鮮な気持ちで、新しいライブを見ることができました。

 

 

 あと、ビバラのブッキングのクセ、ここ例年は同じジャンルで固めるというのがありまして、今回も最終日ラウドロック多めっぽい、みたいなのはありました。

 ただ今回はちょっとその傾向そっちのけだったと感じます。今回のも「ビバラノスタルジー」という言葉が鹿野さんからも出てきたんですね。

 なんせ各日トリはほぼ皆勤賞のKEYTALKスカパラに、ミスタービバラと呼ぶべきthe telephonesです。それに他の出演者も、わかりやすく初出演なのはNovelbright、ニガミ17才、GEZANくらいでしょうか。例年よりすごく比率が少ない。

 

 

 

 言ってしまえば、ビバラってこういうフェスなんですよ!っていう壮大なプレゼンだったのかなと思いました。

 僕はビバラずっと行ってますが、思い返して「今年ちょっと雰囲気が違うな」という心境になったことが全くないし記憶にないですね。

 それは、演奏以外の不満、もといヘイトが溜まりまくるせいであまり目が向いてなかったのもあるのですが、音楽性が常に一貫なのでいつ行ってもさして変わらず楽しめるフェスだと思うんですよ。

 基本は常にロックのみ。過去にも逸脱することがほとんどなく、しいていえばCreepy NutsやDOTAMAさんが馴染んだくらい。電気グルーヴみたいなのも定着しなかったし、バンドの中でもback numberは出てなかったりする。

 じゃあ若手ばかりか、となると全然違うし、世代の縦列はずっとあるフェスですしね。

 さらに具体的な名前を出せばスガシカオさんやフレンズやフレデリックthe band apartのような過去ビバラを彩ってきた出演者もしっかり並びにいることで、ああそうだビバラってこんなメンツのこんなお祭りだったよね、ということを思い出せる。

 

 つまり、「ロックにこだわってます」の一言があってもなくても、すごくオリジナリティがあるように見えるフェスとしてのブランドの凄さが、オンラインフェスになっても変わらずあり続けています。

 例えばおっきい会場を自分で移動しなくても、ド派手なステージを設営しなくても、フェスにはなるしビバラそのものになることができるんですよ。

 そして、これが新規開催のフェスではなく、ビバラを名乗ることで過去参加者は情景を思い浮かべやすくなるし、初めて見る人にとってもフェス感を感じることができた。

 

 

 強いて言えば、課題は爆音じゃないことですかね。ほら、PUNPEEも「いつかのテレビ小僧もでかいスピーカーの前で本物のローを知り一人前になる」と言ってるくらいだし。

 その辺りは、おうちの音響システムとご近所問題がもうちょっと進んでいかないことにはオンラインのライブも好事家にはなかなか馴染まない気がします。

 

 家から出なくてもビバラを味わえて、それに飯も酒もグッズも通販できたわけですから、色々とフェスの付き合い方も今後変わって行けるなと思います。

 コロナに限らず新型の感染症がでたらその都度ライブが止まる、そういう生活が今後も続いていくのか、っていうことにもなっていくし、プロジェクトがデカすぎて開催可否の判定がすごく早く決めなきゃいかんもので、「オンラインでも楽しい」とみんながわかるといろいろ仕組みはブラッシュアップされそうですね。

 でも、だからといって実際のフェスが無くなることは、多分ないんじゃないかなと。人々が望む限りはね。